日常細事2022pre


kiji


2024.3.28 諺集に見るわが人生(260)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「尻尾を巻く」勝ち目がないとみて、負けを認める態度を取ること。降参する。喧嘩に負けた犬が尻尾を巻いておとなしくなることから。
(例文)うちの犬は、近所の犬の体のデカさを見て尻尾を巻いて逃げだした。
(類義語)・白旗を上げる・両手を上げる

 「市道の交わり」市場での取引のように、お互いの利益や損得を基にした関係を指す言葉。個人的な感情よりも、ビジネスライクで、何かを得るため、または失うことを避けるための交流を表している。市道とは(1)市の区域内にある道路で、市長がその路線を認定したもの。(2)商売の道。利益の追求をもっぱらにする商人の道。
出典:(史記)「夫れ天下は市道を以って交わる。君勢い有れば我則ち君に従い、君勢い無ければ則ち去る。之固より其の理なり(そもそも人々はみな己の損得で交わるものである。主君に勢力があれば従い、勢力がなくなれば離れる。これが道理である)
(解説)この言葉が生まれた時代には○○市という自治体はないので、市道とは違う意味だった。
「市道の交わり」の「市道」とは、市場へ向かう道のこと。
市場には、品物の仕入れに向かう人たちと顔を会わせる。
つまり、市道で会う人たちは仕事上でしか付き合いのない人のこと。
(例文)市道の交わりの人とは仕事をやめたら疎遠になるだろう。

 「品川海苔は伊豆の磯餅」同じものでも違う場所では呼び名が変わるということを表している。「品川海苔」浅草海苔の異名。
(類義語)・難波の葦は伊勢の浜荻・所変われば品変わる
(解説)東京の品川では「海苔」と言って、海でとれる緑色の海藻を指すのだが、伊豆ではそれを「磯餅」と呼ぶというように、それぞれの場所によって、同じものの名前が変わるもののことをいう。 次回に続く。





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