日常細事2022pre


kiji


2024.3.6 諺集に見るわが人生(255)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「親しき中にも礼儀あり」どんなに親密で親しい間柄であっても、守るべき礼儀があるという意味を伝えることわざ。
 仲が良すぎたり、関係が深すぎたりすると、つい気が緩んでしまい、一線を越えて礼を失するようなことをしてしまいがちであり、またそのことから人間関係を損なうことがあるので、気を付けなければならないという戒めの意味を持っている。
(由来)『論語』(学而第一より)
原文:
 有子曰、礼之用和為貴、先王之道斯為美、小大由之、有所不行、知和而和、不以礼節之、亦不可行也。
書き下し文:
 有子曰く、礼の用は和を貴しと為す、先王の道、これを美と為す。小大之に由る。行われざる所あり、和を知って和すとも、礼を以てこれを節せざれば、亦行わるべからざるなり。
(例文)いくら親しい仲でもお礼の言葉は忘れないようにしたい。親しき仲にも礼儀ありだ。
 親しい友達と話をする時でも、言葉を選んで対話しなければ、ほころびが出て隙間風が吹くことになる。

「滴り積もりて淵となる(したたりつもりてふちとなる)」わずかなものでも多く集まれば大きなものとなるたとえ。塵ちりも積もれば山となる。
(説明)滴りも塵も、淵や山になるまでには、気が遠くなるほど長い期間、積もり続けなければならない。
 途中で積もることをやめてしまっては、淵にも山にもならない。しかし、途中で滴りや塵の源が尽きそうになることもあるだろう。
 例え、途中で一時中断することがあったとしても、早い機会に再開し積もり続けることが大切だ。
 人が大きなことを成そうとしても、同じことだろう。ゴールに到達する近道やウルトラCなどはない。愚直に地道に一歩ずつ進んでいくしかない。
 途中で失敗したり、あるいは他の人から「そんなことは無駄だからやめとけ」と言われたり、「何をバカなことやってんだ」と嘲笑されたり、邪魔されたりしても、そこでめげて辞めてしまっては、元も子もない。
 とにかく「やめない」こと。これに尽きるだろう。
 次回に続く。





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