日常細事2022pre


kiji


2024.5.14 諺集に見るわが人生(271)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「十年一日(じゅうねんいちじつ)」長い間たっているにもかかわらず、何も変わっていないこと。同じ状態がずっと続いて、進歩や発展がないさま。また、一つのことを忍耐強く守り続けること。
(注記) 新鮮味がない・古臭い・新陳代謝がない・成長しないなど否定的な言葉が類似となるが、安定・存続・持続可能・維持など、そして忍耐強いので、粘り強い・辛坊強い・耐え忍ぶなど諦めない強さめいた言葉も同様に類似である。実際の使い方は、読点を用いて「十年、一日の如し」「十年一日の如く」「十年一日の様な」といった形になりる。一方、類語である「旧態依然」は進歩や変化がないというネガティブな使い方のみである。
(例文)子供の頃から嫌な事は後回しにする性格だったので、それは大人になっても変わらず十年一日の如くと言い得て妙である。
(類義語)旧態依然(きゅうたいいぜん)
(対義語)日進月歩(にっしんげっぽ)
 このホームページも10年経つが基本的には「十年一日の如し」といえる。そろそろ引き時かも知れない。

 「十年一昔(じゅうねんいとむかし)」世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。
(例文)技術の進歩は十年一昔だ。特にAI革命は世の中をすっかり変えてしまった。実際私もAI囲碁とAI将棋のソフトをパソコンに入れて学習しているが、AIレベルを下げても中々勝つことができない。
 十年一日と十年一昔は何となく表現は似ているように見えるものの、意味としては真逆の状況になるということが分かる。 
 あるリサーチ会社が「時代のスピード感」に関して十年一昔と言うが、今だと「一昔は何年くらい」だと感じるか、とアンケートを行ったところ、次のような回答が返ってきた。
 まず何年くらいが「昔」と感じるか聞くと、全体では「5年」(33%)が最多となった。次いで「3年」が19%、通説となっている「10年」は15%だった。スピード感はさらにアップしている。 次回に続く。





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