日常細事2022pre


kiji


2024.5.22 諺集に見るわが人生(273)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「十目の視る所、十手の指さす所(じゅうもくのみるところじっしゅのさすところ)」多くの人々が注目している場所や問題に対して、的確な指摘をすることを意味する。このことわざは、視点を鋭く持ち、重要なポイントを見逃さないようにすることを奨励している。
[ 由来] 「 礼記 ―大学」の 一節 から。 「十目所視、十手所指、其厳乎」十目の視みる所、十手の指さす所、其それ厳なるかな(10人に見つめられている、10人に指で差されているというのは、非常に厳正なことである)とある。
(補説)君子の有する徳を構成する"誠意"について解釈した一章であり、他者の目線や関心のある場所では、嘘、偽り、誤魔化しは、決して通用しない。という厳しさを説いている。
裕福さと有徳の境地を並べている所に特徴がある。
「十目所視、十手所指」額に書かれることはあるが、実例は見たことはない。

 「柔よく剛を制すじゅうよくごうをせいす)」弱くても柔軟性のあるものが、強いものにも勝てるということ。
(由来)言葉の由来となった一節が登場する書物『三略』は、兵学についてまとめた中国の書物で、組織を率いるリーダーの手引書としても有名。
(使い方)柔道で、小さい人が大きい人を投げ飛ばした時
(類義語)茶碗を投げば綿で抱えよ(ちゃわんをなげばわたでかかえよ)
茶碗を投げられたら、綿で受けとめようということ。
例えば、子供に腹の立つことを言われても、むきになって言い返さない方が良いということ。
柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
柳の木は、やわらかく枝が垂れ下がっているので、雪が降り積もって折れることはない。
つまり、柔軟でしなやかなものは、堅いものより頑丈なのだということ。
クラブ活動で柔道をやったが、身体が大きく重い大男には余程の業が無いと投げ飛ばすのは難しい。 次回に続く。




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