日常細事2022pre


kiji


2024.5.30 諺集に見るわが人生(275)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」「出藍」は「青は藍より出でて藍より青し」という故事のことで、元になったものよりそこから生じたもののほうが優れていることを指している。この「出藍」が転じて、師匠より優れている弟子のことを表す言葉になった。
(由来)中国戦国時代の思想家である荀子(じゅんし)の教えです。荀子の思想書『歓学』には、「学はもって已(や)むべからず。青は之を藍(あい)より取りて藍よりも青し」という言葉から。"弟子が師匠を上回ること"で、「出藍之誉」と書くこともあり、精進を重ねて師匠より立派になった弟子を称えた言葉。
(類語)・青藍氷水(荀子の教えには、「氷は水之を為して水より寒し」という続きがあり、氷は水からできているが水よりも冷たいということを表している)
・鳶が鷹を生む(平凡な親から優秀な子供が生まれることのたとえ)
(例文)立派な師を凌ぐ研究成果を連発している彼は、「出藍の誉れ」の呼び声が高い。

 「朱に交われば赤くなる()」人間というものは付き合う相手によって影響を受けやすいという意味のことわざである。良い影響にも悪い影響にも使われます。交遊関係が人間に及ぼす影響の大きさを表す語句といえるだろう。
(語源)「近墨必緇、近朱必赤」という中国の古いことわざ。「墨に近づけば、必ず黒くなる。朱に近づくと、必ず赤くなる」という意味がある。
(例文)もともとは真面目な少年だったのに、不良グループと付き合うようになってから、朱に交われば赤くなるように、盛り場に入り浸るようになってしまいました。
(類義語)・麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)「蓬のように曲がりやすい植物も、麻にまじって育つとまっすぐに伸びる」という意味。
・水は方円の器に随う(みずはほうえんのうつわにしたがう)水は、容器の形によって四角くも丸くもなるという意味があります。人は周囲の環境によって左右されることのたとえのことわざ。  次回に続く。




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