日常細事2022pre


kiji


2024.5.6 諺集に見るわが人生(269)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「主従は三世(しゅじゅうはさんせ)」主人と家来の関係は前世(過去)・現世(現在)・来世(未来)にわたる深い因縁があるということ。→親子は一世、夫婦は二世、主従は三世。
(由来)封建社会で、主従関係を強調するために使われた言葉。
(例文)親子は一世だが主従は三世といい、とても深い関係だ。
(類義語)三世の縁/三世の契り/三世の機縁/親子は一世、夫婦は二世、主従は三世/子は一世、夫婦は二世、主従は三世、他人は五世

「周章狼狽(しゅうしょうろうばい)」あわてふためくこと。 うろたえ騒ぐこと。「周章」と「狼狽」のどちらも、「あわてふためく」という意味をもつ言葉。 その2つを合わせることで、慌てている様子を強く表している。
(由来)中国・唐の時代の随筆である『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』によると、「狽」はオオカミの一種で、前足が短く後ろ足が長い動物だとか。反対に、「狼」は、前足が長く後ろ足が短いことから、「狼」と「狽」はいつも一緒に歩き、離れると倒れてしまい、あわてふためくと言います。この時のあわてぶりから、「周章狼狽」という四字熟語が生まれたという説もある。
(例文)円安の影響で店が赤字続きになり、店主は周章狼狽していた。
(類語)・右往左往・泡を食う・うろたえる・あたふたする
事に臨んで「周章狼狽」することは、よくあることである。

 「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」態度や意志が、激しく厳しいこと、また堅固であること。権威などが、厳正でおごそかなこと。秋に降りた霜のように厳粛で、夏の暑く照りつける日の光のように強く厳しいことの意。刑罰などの厳しさについてもいう。
(語源)「秋霜」というのは 「晩秋の寒さによって生じる霜」のことを言う。「烈日」は 「激しく照りつける夏の太陽、また、その光」という意味。この二つの言葉は、どちらも自然界における厳しさを表現している。
(使用例)事件処理は、きわめて迅速におこなわれた。そのきびしいこと、秋霜烈日の如くであった。 次回に続く





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