日常細事2022pre


kiji


2024.5.9 諺集に見るわが人生(270)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「衆の好みを同じくすれば成らざるなし」多くの人の好む所をよくわきまえて、それと一致した行動をとれば、何事もなす事が出来ること。
(出典)「三略」このあとに「衆と悪(にく)しみを同じくすれば傾けざるなし(多くの人々と嫌うことが一致すれば、心を寄せない者はいなくなる」とある。
この「三略」は、「孫子」や「呉子」と並ぶ「武経七書」の一書として1000年以上前から多くのリーダーに読まれてきた。漢の高祖・劉邦の軍師として漢の創業を実現した張良が、黄石公という仙人からこの「三略」を授かり奥義を極めたという有名なエピソードがある。また、日本では北条早雲がこの書から大きく影響を受けたことも知られている。
「三略」~上略の1~
『それ主将の法は、つとめて英雄の心を獲り、有功を賞禄し、志を衆に通ず。
ゆえに、衆と好みを同じうすれば、成らざる無く、衆と憎みを同じうすれば、傾かざる無し。
国を治め、家を安んずるは、人を得ればなり。国を滅ぼし家を破るは、人を失えばなり。
含気のたぐい、ことごとくその志を得んことを願う。』
(例文)人と違うことをしては失敗する。衆と好みを同じくすれば成らざるなしで間違いない。
どこかの国の総理にこの「ことわざ」を捧げたい。

 「十人十色(じゅうにんといろ)」好みや考えなどは、人によってそれぞれみな異なるということ。人間はひとりひとり、皆それぞれの嗜好や考え方があるという意味。わかりやすく言うと、十人いれば十通りの考え方があるということ。「色」は、色彩ではなく、人の性質や好みをあらわす。
(類語)・多種多様(たしゅたよう)・千差万別(せんさばんべつ)・多角的(たかくてき)・三者三様(さんしゃさんよう)・種々(しゅじゅ)
(例文)十人十色で、みんな好みがちがうから、あんたも最初からそのことは覚悟しなくちゃ。
自分の周りを見回しても、それぞれ違う様相をしているので、誰一人として同一でないことが分かる。
 次回に続く。





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