日常細事2022pre


kiji


2024.6.16 諺集に見るわが人生(279)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「葉公の竜」上辺だけもっともらしく見え実際はそうでもないこと。似て非なる物のこと。
(由来)葉公は竜について非常に興味を持っていたとされ、彼の居室は竜の絵や彫刻で飾られていた。しかし、実際に竜が彼の前に現れたとき、葉公は恐怖のあまり逃げ出してしまったという話がある。この話は、外見や理論上の興味と実際の事態が異なることを示している。
(補説)「竜」と「龍」の漢字の違い
常用漢字の「竜」は「龍」の省略体
「竜」は西洋(ヨーロッパ、アメリカ)の神話における空想の生き物。
「龍」は東洋(アジア)の神獣・霊獣であり、姿は少し蛇に似た生き物。
(使用例)政治家のことばって上辺だけで葉公の竜だね。
あまり知られていないことわざだが、使ってみるのも面白い。

 「上戸の手弱(じょうごのてよわ)」酒が好きな人は、普段は真面目で融通が利かない人でも酒を飲むと物分かりがよくなるということ。人の弱点や好みが、彼らをコントロールしやすくすることを教えている。
(例文)普段は頑固者だが、上戸の手弱だから契約交渉は簡単だろう。
酒を飲ますと善きにつけ悪しきにつき、こう言ったタイプの酒飲みは多い。

 「正直の頭(こうべ)に神宿る」正直の頭に神宿るとは、正直な人には必ず神のご加護がある。
(由来)神様は誠実な心をもって正直に生きる者を見守っており、必ずそのご加護があるという意味で、正直の大切さの教え。
(例文)正直の頭に神宿るもので、彼は欲のない人だが、成功することができた。
(類義語)正直者に神宿る/神は正直の頭に宿る/神明は正直の頭に宿る/言直は一生の宝/正直は最良の策である/正直は一旦の依怙あらざれどもついに月日の憐れみを被る。
よく目にすることわざで神様を信じている人にはうれしいことわざだ。 次回に続く。



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