日常細事2022pre


kiji


2024.6.26 諺集に見るわが人生(282)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「小人閑居して不善を為す(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)」小人物は暇ができると悪事に走りやすいということ。暇を持て余して悪事を働いてしまう人を非難する言葉。目上の人に使用することはできないので注意しよう。
(語源)「小人」は、「君子」に対する語。教養や人徳のない人のことをいう。「閑居」は、することがなくて何もしないまま日を送ること。「不善」は、道徳上好ましくないこと。
(出典)「大宇」の「小人間居して不善を為せば、至らざる所なし」
(解説)暇を持て余すことが必ずしも良いことではなく、特に道徳的に劣る人々にとっては、その時間が悪い行動につながる可能性があることを教えてくれている。適切な趣味や建設的な活動に暇を使うことの重要性を示唆している。
(例文)小人閑居して不善をなすというが、暇な人ほど、人の悪いところを探したり、悪口をいう。
陰口のようなものはその典型であろう。

 「小水石を穿つ(しょうすいいしをうがつ)たゆまず努力すれば、どんな困難なことでもやり遂げることができるたとえで、少しの水でも絶えず流れ続ければ、ついには石にも穴をあける意味から。「小水」少しばかりの水。
(出典)「遺教経(ゆいぎょうきょう)」
(例文)根気と集中力があれば、小水石を穿つ。必ず事は成し遂げられる。
(類義)「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」
雨垂れ石を穿っとは、どんなに小さなカでも、根気よく続けていればいつか成果が得られるということのたとえ。
軒下から落ちるわずかな雨垂れでも、長い間同じ所に落ち続ければ、ついには硬い石に穴をあける意味から。
『漢書・枚乗伝』に「泰山の雷は石を穿ち、単極の航は幹を断つ」とある。
 次回に続く。



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