日常細事2022pre


kiji


2024.6.6 諺集に見るわが人生(277)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」春の風が、のどかに優しく吹いているさま。転じて、何事もなく平穏であること、また、温厚でのんびりした性格や態度のこと。
(由来)六朝(りくちょう)の謝兆((しゃちょう)(五世紀の詩人))に、「春物方(しゅんぶつまさ)に駘蕩たり」という句があるのが、もとの出どころだろう。これは春の景色がのどかなことを詠(うた)う。「駘」の原義は、のろい馬、「蕩」は、広く流れる水の意だが、「駘蕩」と連ねて「広く大きい―のどか」の意となる。タイタウ(トウ)と音がそろう。
(類語)颯颯・嫋嫋・晴朗・晴れやか・晴れ晴れ・うららか・うらうら・のどか・好天・晴天
(使用例)人を紹介する場合などに、「彼は成績抜群な秀才であります。だからといって、秀才にありがちな青くさい嫌みなどまったくない円満そのものの人物です。まさに春風駘蕩たる人物といってよろしいかと思います」と使ったりする。

 「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」順風を帆いっぱいに受けて舟が快く進むこと。転じて,物事が順調に進行すること。
(補説)この語の場合、「帆」を「ほ」とは読まない。
(由来)「順風満帆」は、船の進行が由来している。「順風」は「船の進行方向に向けて吹く風」を意味し、「満帆」は「船の帆にたくさんの風を受けること」を意味する。船の動力となる風が、進行方向に向けてたくさん吹いていることから、「順調に旅を続けられる」という意味で「順風満帆」が使用されていた。
(使用例)彼の新しいビジネスも順風満帆にスタートした。
(類義語)・一路順風(いちろじゅんぷう)・一路平安(いちろへいあん)・上昇気流(じょうしょうきりゅう)
(対義)波瀾万丈(はらんばんじょう)
人生振り返ってみると、順風満帆とは言えないが、波瀾万丈と言うほどでもない平凡なものだった。 次回に続く。




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