2013-10-23上戸と下戸 第一話
下戸とは、全く酒を飲めない人のことを言う。具体的には「僅かばかりの酒でも飲むと直ぐに酔ってしまう人や、少量の酒で悪酔いして気分が悪くなるなど、飲酒に対して耐性がない様子」と定義付けられている。
私の場合、体の中のアルコールを分解するアセトアルデヒド分解酵素がないに等しい部類に入る。(日本人の5%)欧米人にはほとんど見られないそうだ。日本人の45%が酒に弱いと統計に出ている。
一方、55%が強い部類に入る、中でも上戸と呼ばれるひとは「酒好きな人で、大酒飲みの人を言う」と定義付けられる。
それ故私の場合訓練すれば飲めるようになれる訳ではなく、却って体を痛めてしまう、生まれつきの体質なのである。
酒が飲めないというのは、自分を省みてマイナス要素の方が多いと感じている。
先ず、この国にあっては、「酒が飲めるぞ」と一時流行った歌にあるように、何があっても酒という風習がある。男の一番のコミュニケーション手段として上げて間違いない。ところが、私のような下戸は宴会の席では、最初のうちは合わせているが、周囲のアルコード濃度が上がるに従って、居心地が悪くなってくるものだ。対話に本音で合わすことが出来ないからだ。(第2話につづく)