2013.12.19日氏神様(前編)
日本では伊勢神宮系、出雲神社系といったメジャーな神社から、道の片隅にひっそり祠が残る地元の氏神様まで、まさに八百萬之神が存在している。
神奈川の宿場に紹介している神社は、健在どころか益々隆盛を誇っているように見える。信者が多いのか、社屋を新造したものも見受けられる。
これらの神社は常駐する宮司もかなりの数がいる。一方で、祭事の時だけ宮司が派遣される普段は無人の神社も少なくない。
我が家の近くにある白幡神社もそういった中の一つである。今その氏神様が存亡の危機に瀕している。地域の人たちが守り続けてきた氏神様である。それを支え続けているのが高齢者の住民ばかりで、昔からここに住んでいる人たちだ。
氏神様とか神社はたいてい高い場所にある。とくにここは海も近いのでそうなったのであろう。山(丘)の頂上にある。標高50メートルはあろうか、老人の足では辿り着くのさえ大変な場所だ。
若い人が中心で祭りを盛り上げる商店街も消えてしまったこの街では、ボランティアに頼る活動には、限界が有るのは事実である。(若者の人口は増えているが、エッセイで書いたように地域のコミュニティーには関わらない人が多い)