2013.9.14 電子ノート(mono)
文章を書くとき、予めノートに下書きを作り、校正を加えた上で仕上げる。これが通常の手順だと思う。下書きが本稿になる時は全く姿を変えてしまうことも珍しいことではない。思うがままに勢いだけで書きなぐる下書きでは、文脈などあったものではない。校正を加えるとき重宝なのが電子ノートである。
昨年暮れにシャープが「電子ノート」と名付けて発売したのがこれである。簡単にそのコンセプトについて開発者は次のように述べている。「紙のノートに代わるツールとして書き味にとことんこだわり、電子機器を操作してい る”という違和感を覚えない感触を意識し、日々使ってもらえる道具をイメージしたという。A6というサイズは、既存の文具用カバーなども使えるようにしたかったからだという。また、すらすら感のある書き心地を優先させ、複数のノートを記録・保存するというシンプルなスタイルになった」と。
確かに使いはじめには、画面が暗く見にくいのが気になり、発売元に「広告にあるような明るい画面ではないじゃないかと」文句をつけたぐらいだ。しかし、長時間(約1か月)充電なしで使うには、バックライトをつけることは無理だろう。何事も慣れと工夫で障害は取り除ける。書く(描く)時は明るい場所を選ぶ、またはクリップ型のLEDランプを装着するなどすると、解決できると分かった。
「日常細事」のように、思い立ったらすぐメモし、その流れで書きなぐっていく、そのような作文にはもってこいである。基本がアナログ発想でできているので、鉛筆で書き、消しゴムで消し書き直すという作業が無理なくできる。
勿論電子機器のはしくれ、ページの削除、移動、ジャンル分け、日付管理、PCとの連携も簡単な操作でできる。これまで欠かさず使い続け、今では手放せない文具となっている。