kiji

2014.10.14  書く
 「国語に関する世論調査」の結果が新聞で報じられていた。
 それによれば、読書習慣について尋ねたところ興味深い結果が出ていた。
 「電子書籍と紙の本を読まない割合は年齢が上がるほどに増え、70歳以上では5割近い」としている。
 「読む」ですらこの有り様だから「書く」にいたっては、殆どないと推察できる。書くことが生き甲斐の私にとっては寂しい現状だと思う。 昨今の70歳以上の老人の興味はどこに向けられているのだろう。外を歩けば運動(体を使う)している老人は珍しくない。ということは頭を使って物を読んだり、書いたりする行動は面倒くさいのだろうか。
 老化を防止するには、体を動かすだけでなく、頭(脳)を使うという運動も必要なはずだ。
 せめて年一回年賀状だけでも消息を知らせるのに力を振り絞ってもらいたいのだが、「私はもう年だから遠慮する」と断ってくる人も、年々増えている。私には、自ら孤独への道を突き進んでいるように見える。
 私の同年代の人も、昔まだ20代の頃は文通などしているうちに結婚への道を歩んだ人も珍しくなかった。
 相手のあることなので、訳もなく手紙を送るのははばかれるのも解らないでもない。私も不義理を重ねている友人に、たまには「文(フミ)」を認めねばと思うのだが、相手に返事を催促するようで中々踏み切れないでいる。
 そんな風にして段々筆不精になっていくのだろう。「書く」ことは難しいことではないが、「書き送る」ということは結構難しいものなのだ。
 




 
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