2014.10.7 台風一過余談
今季最大規模と言われた台風18号が東日本を直撃した。NHKは未明から台風の動きを報道し続けた。ニュースも省いて流し続け、午後の国会中継報道が始まるまで続いた。私の記憶ではここまで徹底して報道し続けた番組編成はあの3.11以来だろう。背景には御嶽山の災害を教訓にした決断があったと推測するが、規模の割に大きな被害にならず、巨大台風をやり過ごすことができたのも、こうしたリアルタイムの情報が、いかに人々に安心と防災意識の高揚に役立つかということに気が付いた。
公共放送の本来的使命は、時々刻々変わる脅威を正確に伝え続けることなのかなとも思った。何事もなく収束に向かうようにベストを尽くす事は、高く評価できる。
台風の 過ぎても残る 猛暑かな 風楽
台風一過と言えば、爽やかな秋空の訪れを想像するが、実際は猛烈な暑さがぶり返してきた。朝と比べ10度近くも温度が上がった。自然の力には人の力など遠く及ばない。これも異常気象(これには人災的要素もあるが)の続く中、何事もなく無事な日常に戻ったことを喜ぶべきだろう。
ここで「よかったよかった」手放しで喜んでもいられないだろう。次の台風19号が既に南の海上に発生している。いま日本の大地は大量の雨がもたらした水分を大量に含んでいる。あたかも膨れ上がった風船のような状態あると言えよう。そこに例え小さい台風だとしても、同じコースを辿れば、蜂の一刺しのように大きな風船がはじけ飛ぶことだろう。大災害は潜在的に存在する。「今そこにある危機」への対応を怠ってはなるまい。
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