201411.20 酉の市
初めて酉の市に行ってきた。酉の市については、「11月の暦」でも紹介したが、もう少し詳しく説明すると、11月の酉の日に大鳥・大鷲神社などで開運、招福、商売繁盛を願う祭りが行われ、境内や門前に熊手の市が立つ行事。初酉の日は「一の酉」といって最も賑わい、「二の酉」、「三の酉」と続く。特に「三の酉」まである年は火事が多いといわれている。「酉の市」は江戸で独自に成立した行事である。
発祥とされているのが、東京都足立区花畑の大鷲(おおとり)神社で、享保20年(1735年)の記録では、市の起源は祭神日本武尊(やまとたける)の命日(11月の酉の日)の祭りに門前で市が開かれ、農耕具などが売られた。特に熊手が「福を掻き集める」という意味から縁起物としての熊手の市に発展していった」(年中行事大辞典:吉川弘文館より)
そこで、10日、横浜橋商店街と背中合わせにある金刀比羅宮 大鷲神社(ことひらおおとりじんじゃ)を訪ねた。
商店街もこの日は特に賑わう。多くの人で街が埋め尽くされる。お酉さまのお陰といっても過言ではない。神社側の道路は狭いが、露天商が多く出店され、その数200余り、殆どがたこ焼やお好み焼きなどのジャンクな食品で、通りいっぱいに食欲を誘う匂いで満ちている。結構売れている。露天商にとっても、書き入れ時(熊手で稼ぐのだから掻き入れが相応しい表現だが、誤記になる)の一日。本命の出店は商売繁盛を祝う熊手を売る店(大通り公園沿いにズラリと並んでいた。景気のいい掛け声と手拍子が雰囲気を盛り上げる。22日は二の酉で市が開く。世田谷のボロ市同様年の瀬を感じさせる風物詩である。
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