kiji

2014.12.22 プレゼント
 もうすぐクリスマス、子どもたちにとって待ち望んでいたサンタクロースからの贈り物が届く日が近づいた。
 子どもとはいえ、小学生にもなれば、携帯を持ち、ネット社会にハマり込んでいる時代。サンタクロースが、実は身近な人であることは先刻承知している。それでも嬉しそうな声で「ワーイ、サンタさんから贈り物が届いたよ。これ欲しかったんだ」などと演じて見せたりする。
 それは置いといて、クリスマスプレントとご馳走は嬉しいものだ。大人になっても、これは変わらない。クリスチャンでもないのにいとも簡単にこういう風習を取り入れることができるのは、日本人の適応性の良さというか、祭り好き(何でも酒の飲める機会に変えてしまう)の国民性によるものか。どんな神様だろうと拘らずに、都合よく受け入れるのが特性になっている。
 話を転じて、お年玉というプレゼントは、東洋に多い風習のようだ。お年玉は目上の者が、目下の者に贈るのが通例で、子が親に送るのは「お年賀」と表記するのが一般的だ。
 私の世代は戦中戦後育ちで、世は「耐乏生活」を強いられており、その日その日をどう食い繋いでいくかが精一杯で、クリスマスはもとよりお年玉もないというのが当たり前といった生活の中で暮らしていた。
 現在の子どもたちはゲーム世代。誰でもニンテンドウのゲーム機必携の世界の中で育っているので、プレゼントは新しいゲーム機とソフトということになるのだろう。
 昔と違って「飽食の時代」だから、金があれば大概のモノは手に入る。とは言っても家庭によって所得格差も広がっている。そうなると、当然のことだが、プレゼントにも大きく反映され、プレゼントが「幸」、「不幸」の判断を子どもに与えかねない。そうなるぐらいなら昔のように誰も同じという状況のほうがマシということになる。
 色々な思惑を飲み込んで、年は暮れ、新たな年を迎える。


 

 
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