kiji

2014.3.29別れと出会いの交差点
 3月末から4月始めにかけては、異動の季節だ。この時期になると、多くの学生が、卒業を迎え、企業では同様に多くの企業戦士が定年で会社の一線を去ることになる。また、職場では人事異動が行われる。これは、人生の節目の儀式のようなもので、誰もが経験する関門である。
 その背景には、悲喜こもごもの人生模様が織りなされる。晴れて希望の進学を果たすもの。昇進して人の羨む地位を得るもの。受験に失敗して再度の挑戦を余儀なくされるもの。左遷されて、都落ちするもの。笑いあり、涙あり、それが人生経験として一人の人としての歴史の中に積み上げられていく。
 そして、月が変われば、新たな環境が待っている。希望に満ち溢れて、その場所につくもの。失意の中で、悔しさを噛みしめて新たな挑戦に備えるもの。そして、新たな場所に赴任するものがいる。
 でも、それは外見的なもので、それでその人の一生が決められた訳ではない。上昇するものにとっても、厳しい競争の世界が待ち受けており、都落ちしたものも、素晴らしい土地と人が迎えてくれるかも知れない。誰もが幾たびか通過する人生の交差点。渡った先に何が待ち受けているかは分からない。
 いかなる場所、いかなる人に囲まれても、人生楽しみの種はあるものだ。そのひと粒ひと粒を大切に育てよう。
 
 


 

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