kiji

2014.5.11 物の値打ち 
 私は身の回り品は必要に応じて購入する。  できるだけ安上がりに済ますことが出来れば、それに越したことはない。衣料品購入の場合、判断基準はデザイン、材質、色、サイズなどが必須条件となる。通販で買うものもある。写真と仕様だけで判断するしかないので、値段的には良くても、大概は身体にフィットせず外れが多い。
 物の価値は自分がどこまで気に入ることが出来るかがポイントだから、直接手に触れ、体に合わせないと見分けることが出来ない。値段が比較的手頃なユニクロの下着などは、満足できるものが多くある。
 上着類は街のワークショップや洋品店で試着して、身体にフィットすれば買うので、そこそこ要求を満たすことが出来る。気に入ったものは何年でも使い続ける。
 昔の話になるが、サッカー観戦に名古屋に遠出したとき、ちょっと肌寒かったので、通りかかった洋品店で、ベストを千円で購入した。リバーシブルでデザインはダサいが、何故か気に入り、毎年シーズンには、引き出して、もう10年以上も家の中で着ているが、全然傷まない。行った先がトヨタスタジアムだった所から「トヨタのちゃんちゃんこ」などと家族の者は呼んでいる。
 神田小川町で買ったKOAの山用のウィンドブレーカーも気に入っており、15年以上もスリーシーズンで着用している。そのため、裏の特殊コーティングがはがれて、洗濯するたびに白い滓のようなものが出る始末である。ファスナーは使わず、フック式のボタンばかり使うため、1か所ボタンが抜け落ちてしまって、正にボロボロと言った塩梅だが、捨てられずに未だに愛用している。
 縫製が良く、色落ちもせず、元々携行用だから軽くて、型崩れもしない。そんなところからいつまでも手放せない。
 そのようにくたびれてボロボロにならいと実感できないのが、物の値打ちなのかもしれない。


 
 
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