kiji

2014.5.15 五配り
 接客、接遇マナーの基本に五配りというのがある。目配り、気配り、心配り、手配り、声配りの五つである。言われてみれば、聞いたことあるなと思い当たる人もいるだろう。
 これらのマナーは、ホテルや旅館などの代表的接客業に限らず、ごく普通の社会人にも大切なマナーであるので、考察してみる。
 2020年には東京五輪がある。テーマは「おもてなし」.これは人に対する接遇を、確り行うことで達成することができる。
 接客マナーの基本になる「目配り」、「気配り」、「手配り」の三つは、社会人にも必要なマナーということができる。
 「目配り」は周囲に目を向け、疎漏のないように取り計らい、相手の心に響く接し方である。人が困っている時に「どうしました。何かお役に立てますか」などと声を掛けるのは、その一例である。
 「気配り」は接する相手の状況を機敏に感じ取って、相手の立場を思いやる接し方である。これは「心配り」と似ているが、さりげなく心遣いすることで、思いやりのようなものである。例えば、電車の中で若い人が、お年寄りに席を譲る光景を目にすると、周囲を何か心温まる気持ちにさせてくれるような振舞いである。
 「手配り」は、何かの集まりなどで、帰り際に帰りの足などで困っている人がいる時、タイミングよく、かつ押しつけがましくなく手を貸すことで、相手に余計な心配をかけないような手配りをすることである。
 最後は、「声配り」であるが、これはあまり耳にしない接客マナーであるが、「声かけ」のことである。接客業では最も大切な「配り」の一つであり、私たちが普段何気なく使っている「こんにちは」、「お疲れ様」などは、挨拶のようなもではあるが、声かけの典型である「声配り」のひとつなのだ。


 
 
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