2014.5.27 猫に小判(mono)
使ってみて、これは自分では使いこなせないという道具がある。日曜大工の電動工具がいい例である。
まだ現役で働いていた頃、日曜大工にはまった時期があった。普通に考えればマンション住まいに、大工仕事など馴染まないと思うのだが、そうでも無いキッカケが生じたりする。
使い古したソファーを、買い替えるに当たり、何かに再利用できないかと考えたのが、そもそもの始まりである。
先ず、解体して使える部分を取り出すことにした。それには、先ず道具が必要だ。手早く、なおかつ、大して力仕事にならないようにするには、電動工具一式を揃えようと考えた。ドリル、ノコギリ、トリマーとその付属品、そして工作台などである。どうも大体男というものは、お膳立てができないと、動けない動物らしい。計画では分解したソファーから、モノを乗せたり、収納する台(キャスター付)と腰掛け台を作ろうと考えた。
作業に入ってみると、思うように工具を使えない。それもそのはずだ、技術が身についていないのだから。マニュアル通りにできれば、プロはいらない。結果、切り口は斜めで真っ直ぐにならない。ドリルも変に曲がってネジの頭が出っ張ってしまう。切込みをつける技など無いから、仕上がりが不安定で、キャスター付きの台などは、転がらない。下手をすると一瞬の内に壊れてしまいそうだ。
これに懲りて工作はやらなくなり、買い揃えた工具一式は、 大きい 茶箱の中で長い眠りについている。
私にとって、電動工具類は「猫に小判」と言うのか、それとも「豚に真珠」とでも言うのだろうか。
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