2014.7.30 風が拔ける場所
先日某テレビで「自然の力で家を冷やせ・−3.5℃の街づくり」と題する番組を視た。
それによると、街の入口に高木を植え、足下には水場を配置することにより、街全体の冷却効果を生みだそうという試みだ。他にも色々仕掛けがある。
例えば、公園には「打ち水」、「足水」といったものを造り、気温を下げる工夫をしている。また、家の配列を斜めにして、各戸に均等に風が拔ける工夫もしている。
他にも色々工夫が見られるが、最近のアーバンデザインは、自然との調和を図って共存していこうというコンセプトが明確で、とてもいい傾向だと思う。もっともこの発想は、既に江戸時代にあったと思われる、京都の町家に、その典型を見ることができる。昔の人は、風のぬける家造りをとうに知っていたのだ。ま、「温故知新」といったところか。これまでが、テレビの受け売り。
さて、そこで我が家であるが、共同住宅で通路を挟んで両側に各棟が配置されているため、風の抜け道がない。今更どうなるものでもないが、共同住宅を選ぶなら、風が抜ける構造の建物を選ぶ方が、快適な自然の力を得ることが出来る。
自然を活かす。このことがこれからの住居や街づくりに大切な要件となる。そういうことで、最近、人に優しい街づくりが各地に広まっているのは、良い傾向だ。
これからは、風の抜ける道を選んで、散歩のコースを変えることにしよう。
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