2014.9.10 アベコベ
鏡に自分の顔を映すと左右が反対になる。右目でウィンクすると、鏡に映った私は、左目で応える。よく自分の顔は写真の顔より鏡の方が良く写っていると感じる人がいると思う。人の顔は左右対称ではない。慣れ親しんだ自分の顔は、いわば虚像なのだ。実像は鏡の中の自分を反対に映してくれるものがあれば、そちらの方だ。試しにビデオカメラの液晶画面をひっくり返して自分を写して見たが、矢張り鏡と同じだった。
なぜこんな話をするかと言うと、鏡を見ながら髪や眉の手入れをする時、違和感があるからだ。例えば耳の周りの髪を手入れしたいと、ハサミを近付けるのだが、奥行き感が調整できず耳を切ってしまうことが、しばしばあった。特に眉毛の白髪を抜こうと毛抜きで毛を掴もうとするのだが、うまく行かない。大事な黒毛を抜いてしまうこともあり、悔しい思いをする。試してみるとお分かりいただけると思うのだが、結構難しい。
それでは、先に述べた実像を映す鏡があったらどうだろう。床屋さんになったような感じで髭を剃ったり、調髪できるのだろうか。経験がないので何とも言えないが、慣れればそっちのほうがうまく行くかもしれない。
カメラと液晶ディスプレイをセットにした実像鏡を誰か作ってくれないだろうか。原理的にはそれほど難しいとは思えないが、あったとしても全然不思議なことではない。
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