生物百様は散歩中に見かける草木・花を題材に、図鑑などを参考に着色して紹介する。
第331号はエビネ(海老根)「ラン科/エビネ属多年草。球茎は広卵状-球状で長さ、径ともに約2cm。古い球茎は時に10年以上も残り、地表近くに連なる。和名はこの形をエビに見立てたことに由来する。」画像クリックで拡大
2023.6.3 諺集に見るわが人生(189)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん」言葉巧みで、人から好かれようと愛想を振りまく者は、誠実な人間が少なく、人として最も大事な徳である仁の心が欠けているものだということ。
「巧言」とは、口先巧みに言葉をあやつること。
「令色」とは、人にへつらうような愛想のよい顔つきのこと。
「鮮し」は「少なし」と同意だが、原典に沿えば「鮮し」と書く。
「仁」とは、他人を思いやる心を元にして自己を完成させる、最高の徳のこと。
出典『論語』<学而(がくじ)>と<陽貨(ようか)>に全く同じ句が出てくる。それだけ頻繁に孔子によって語られた句とも考えられる。孔子の理想とした「仁」という道徳については、『論語』の中で、さまざまな角度から説かれているが、この句は、その仁を体得した人の人間像を具体的に示しているものといえる。
私が関わった人間関係でもそういう人は結構いる。そういう人は人を平気で裏切るものだ。
「孝行のしたい時分に親はなし」親が元気なうちは、苦労や有り難みに気づけず、気づく頃には親がいなくなっている、生きている時に孝行しておけばよかったと、後悔するということ。
(出典)江戸時代に作られた川柳から出た表現で、多くの人々の共感を得て、幕末にはことわざとしてほぼ定着し、「孝行のしたい時には~」などの異形も生じている。
(類義)石に布団は着せられず(いしにふとんはきせられず)・子養わんと欲すれど親待たず(こやしなわんとほっすれどおやまたず)・樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)・風樹の嘆(ふうじゅのたん)。
私は父親を早くに無くしたが、母親は百歳を超えるまで生きたお蔭で親孝行をすることができた。私が59歳ぐらいの時は、お袋は元気で働き者だったので、親孝行らしきものはしていない。 次回に続く。
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