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街の貌(かお)新旧対比


 横浜開港祭の撮っておいた写真と近くの神社で撮った写真を見比べて、横浜の今と昔を体感した。
 まず最初に紹介するのは新しい街の方、横浜開港祭が行われた画像のトップページのマップが示す臨港パーク。
 この公園は海に面しており、水際で岸壁に打ち付ける波の飛沫(しぶき)がかかるほど岸壁は低い。眺望は横浜港全部を見渡せるほど開けている。公園の背面にはパシフィコ横浜、ホテルコンチネンタルなど巨大な構築物が林立するコンクリートジャングルが控えている。公園の端には、海の上に建つ西洋館「プカリ桟橋」があり、港内遊覧船が出入りしている。
 新都市MM21地区そのものの街づくりプランの中に、安全の確保が一番であることは以前にも述べた。津波や台風、地震、火災などのへの対策は街を見渡せば一目瞭然である。関東大震災や横浜大空襲などの経験が生きている筈だ。
 臨港パークは広々とした石畳と芝生の公園という印象が強いが、その分これからの日差しの強い季節には、暑さを避ける場所は木陰しかない。それもポツンポツンといった配置である。ベンチは日影には設置されていない。店が設置できないことが日影が作れない理由であるが、バス停のような屋根付きのベンチを配置してもらいたいものだ。
 これに対して次に紹介する新子安にある横浜一之宮神社は、戦前の面影を残す古き良き時代を思い起こさせる場所である。今は幼稚園が隣接され出迎えの母親たちのおしゃべりの場と、子らの遊び場所の感じが強い。どうやら戦災は免れたようである。入口の表示板には「わが町かながわ50選」として選定されていること。この神社は一之宮神社(本殿裏手の由緒書きには横浜一之宮神社とある)として紹介されており「参道のイチョウ並木が落ち着いた雰囲気で、高台からの眺めが評判。子安浜で漁業が盛んだった頃から漁師の守り神として知られ、今も人々に親しまれている」とある。神社の入口から石畳が続き、石段を上った先に社殿がある。多くの神社がそうであるように、多くの神様が祀られている。 本殿はコンクリート造りで比較的新しいが、周囲に点在する神々の社は相当に古く、石垣を組んで移したのか整然と配置されている。おそらく近所の人や昔からの氏子たちによって、ずっと支えられてきたのだろう。砲弾の形をしたモニュメントの脇には忠魂碑が建っており、僅かに軍国時代の影を宿しているのが、今では珍しい。周囲は再開発され、高層マンションの子安タワーがすぐ側にある。この場所だけが時代に取り残され、昔の面影を残している。


(ムービーでご覧ください)」


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