前回馬洗川せせらぎ緑道を紹介したが、ひまわり橋を渡った先には日限山(ひぎりやま)という高台に広がる高級住宅地である。36年ほど前に新しくできた町で、区画整理がしっかりできており、碁盤の目のような道路により整然と区画されている。橋の左手を500メートルほど真っ直ぐ進むと、広い公園の入り口に出る。舞岡公園という、舞岡町を中心として港南区にかけて広がる横浜市立の都市公園である。市のホームページによれば「昔ながらの雑木林や田園の風景が残る谷戸(三方向を山に囲まれた地形)の公園」とある。
一般に知られるルートは、市営地下鉄「舞岡駅」から入るのが道筋だろうが、今回は上永谷からのウォーキングの途中だったこともあり、別の道から入った形になってしまった。実はここが正門であることは、動画で示すように明らかだ。
この公園は案内板に示されているように、色々な散策コースに分散している。全部を見て回ると、一日かけなければ済みそうにない。今回は既に1万歩は歩き疲れていたので、最短で舞岡駅に向かうコースを選んだ。それでも見所は多くあり、春を満喫できた。森であるので、花より樹木の緑が目を楽しませる。珍しく鶯の声が聴けた。コースを下ると宮田池という用水地があり、ここではカエルの鳴き声も聞くことができ、思わぬ収穫であった。池から先は田園風景が広がり一面の農地である。横浜市内でもこうした自然が守られている場所があり、心を癒してくれる。また秋にでも訪れたい場所である。