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再生の候

天気が良ければひたすら歩こう、歩くことは健康のみなもと。
老いると人との交わりは薄くなり、自然との交わりが深くなる。
自然は一時も留まるを知らず、日々その面立ちを変えて魅せる。
草木もつぼみは束の間に花開き、木々の枝は若葉で身をまとう。
若鳥の啼く声にようやく目覚め、窓の外に光あふれるを見る。
風やわらぎ、雲空たかく、陽あたたかく、月明らかに、水ぬるむ。
歩みを止めて見渡せば、昨日の景色は今日鮮やかに塗りかわる。
時の歩みは留まるを知らず、我が歩みの何と遅きことか。
ただただ移り行くさまに、感嘆の声を禁じえず、この一刻を楽しむ。

 



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