寺尾散策も最終回、最後に紹介するせせらぎ緑道はムービートップ画面の散策マップにある「現在地(西寺尾建功寺前バス停)」近くから始まる「せせらぎ緑道右支川」と名付けられた緑道である。
歩いたコースは「馬場の赤門」までの約500m。それでもこの区間が一番絵になる光景を撮ることができた。
2枚目のの画像に高札がある「告に始まる文言の末尾にはふるさと再発見寺尾奉行」とあり、戦国時代からあった建功寺川を改修したせせらぎ緑道であることを知った。
流れる水は完全に浄化され清流となり、かなりの速さで流れている。流れが緩くなると、水面には秋の空が映り込み空を見下ろすこともできる。一部川底をタイル張りにしてモダンアートの世界も展開する。3回目でも触れた両側にせせらぎの流れを見ながら歩くコースもある。最初の回で写したサギだと思うがここでは水の中で餌を啄んでいた。また趣向を変え、川幅を広目にとり大きな庭石を置くなど、庭園風の光景も広がる。
他にも工夫が施されており、高い段差を付けて滝のような音を楽しませる場所もある。その辺りは流れも速くなるので、紅葉した枯葉が笹船のように流れていく。もっとも新しい緑道のようで、大木がないぐらいで人工緑道の機能をすべて備えているように感じた。付け加えるに付近に住む人たちがいつも手入れしているのか、非常に清潔で塵一つ落ちていない。こうした緑道を支えるのはそこに住む人たちなのだと感謝したい。
せせらぎを流れる赤く色づいた葉や周囲を飾る花々を見ながら今回の散策は終わりとする。
あまり人に知られていないコースだが、都会の中の散策路としては秀逸である。一度訪れることをお勧めする。