homewatchimagepaintpre2015

後期に備える

 後期と言っても人生の後期のことではない。一年の後半のことである。暦では7月からが後期になる。
 私の仕事はホームページ上での創作活動だ。ホームぺージの一画面はパソコン上ではファイルと呼ばれる。これが日々蓄積され膨張していく。外見上は変わらなくても、創作活動が続く限り中身は増え続けている。
 こうした成果物を貯めるダムのようなものが、サーバーと呼ばれるもので、私の場合レンタルサーバーである。これにも容量制限がある。これに関しては、おそらく十分に確保してあるはずだ。
 問題はどんどん増えていくファイルの整理である。これをしないとどこに何があるか見当がつかなくなる。これは家の中の整理と同じだ。棚を増やし、物を入れる引き出しや箱を置いて、物の置き場所を増やすと同時に分かり易くする。
 これと同様ホームページも階層を作って整理する。引き出しや箱に当たるのはフォルダと呼ぶ。一例を上げると、トップページの「日常細事」は、半年で50本を超える。そこで月ごとにフォルダをを作り「2016_7」などという名前をつけて、そこにその月に掲載するファイルを入れておく。フォルダ名は書類入れに付ける見出しの役割を果たす。
 それでも追いつかず、フォルダの中に更にフォルダを置く、入れ子のような作りになる場合もある。イメージとしては小さな商店街みたいなもので、店に置かれる商品がファイルに該当する。市場のように建物の中に更に店がある。これが入れ子に該当する。
 このフォルダはファイルを入れるのが目的で、裏方の仕事をしている。大切なことは中のファイルをどのようにして表に出し易くするかという点にある。
 面倒なのは各フォルダに収納された画像などのファイルは、別のフォルダの中にあるファイルと関連付け(リンクという)されている場合が多いことだ。改修後にこのリンクが切れてしまう場合がある。これはフォルダを整理して移動したりする時によく発生する。リンクごと移動するのはリスクが大きく、収拾がつかなくなる時もある。私のホームページの中にも、そのまま放置されたものもあるようだ(たまに見つかりその都度修正している)。計算外のミスは見つけるのも難しいし、修正するのも手間がかかる。
 後期の作業はホームページの裏のリニューアルで、家にたとえれば内装を変えるようなもので、外見では目立たないものだ。そうした細かい手入れをしないと、どこかで破綻してしまうのは見えている。
 ホームページの道案内の役割を果すのがサイトマップで、ガイドマップの機能を持っている。本のガイドマップと違う点は、行きたい場所に直ぐに行けてしまう点だ。歩く手間が省ける仕組みで、先ほど説明したリンクのためのマップで、見出しの集合体である。タイトル(見出し)の下にアンダーラインが付いており、近づけると手のひらマークが出る。それをクリックすることで目的の画像ファイルなどが開く仕組みになっている。
 同様にアイコンといってロゴマークや縮小画像をリンクに使うことも多い。画像にマウスを近づけると手のひらマークが出たら、これはリンクされている証拠である。
 これらの総点検は年2回、前期と後期に分けて行っている。点検と言っても一人で行うのだから問題点も多い。最大の弱点はチェック機能が働かないことで、目先のことに追われて全体像を見失いがちになることだ。リンク切れなどは別の人の目が入れば、もっと簡単に見つかるはずだ。気ままに仕事しているツケはこうした形でしっぺ返しを受けることになる。 


Copyright 2013 Papa's Pocket All Right Reserved.