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 大踏切 動画をご覧ください


 絵になる対象というと、公園、寺社、緑道などがすぐに浮かぶ。見た目の印象の美醜やインパクトに捕らわれがちだが、一見地味で見過ごされるものに、以前にも紹介した「路上観察」がある。通りに付随する信号とか、路上のマンホール、電柱、庭先の風景を上げることができる。被写体に変わるものは個人の視点で、いろいろな形を生み出す。観察することで普段気づかないことに光を当てることができる。
 今回紹介する大踏切も 、その中の一つと言えよう。この踏切は近在では知られた開かずの踏切である。子安と神奈川新町との中間にあり『浦島踏切』と言う名がついている。
 今回撮影した位置はJRと京急の踏切の中にある、横浜線が上を通るガード下で、JR寄りの場所だ。都合よくこの踊り場のような場所に着くと同時ぐらいに、信号機が鳴り電車の通過を知らせる。カメラを構える間もなく電車は踏切に入ってきた。信号機と電車の音が重なって賑やかな音響効果(騒々しい)絶大だ。
 ワンシーンが終わるまでの間に5本のJRの電車が通過した。時間も5分近くかかったろうから、これは編集しないと長過ぎると感じた。背中の方の京急もその間に何回も電車が通過していたようだ。そのため京急側から来た車などは撮影場所でまた踏切待ちすることになる。両方の踏切が開いている時間は1回に30秒程度だろう。その名の通り「開かずの踏切」そのものである。国道1号から産業道路(駅伝の通る国道)に抜けるには都合がいいが、大概の車はここを避け、子安のガード下を通ることを選ぶようで、それほどの車の混雑は発生しない。
 朝晩でない昼頃だったせいもあるかもしれないが、この道を選べば大渋滞は必至の踏切である。
 このような大時代的な踏切が、なぜいつまでそのまま残っているのかは知る由もないが、これも時代の遺産並に存続し続けることだろう。

 




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