生物百様は散歩中に見かける草木・花を題材に、図鑑などを参考に着色して紹介する。
第362号はアネモネ(牡丹一華)「キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。日本では、気温の下がる秋に芽を出し、春に咲き夏前に地上部を枯らし、塊根をつくって休眠する。」画像クリックで拡大
2024.4.17 諺集に見るわが人生(264)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「釈迦に説法(しゃかにせっぽう)」自分と比べてより詳しく深い知識を持っている人に、そうとは知らずに自信満々に教えているさまの愚かさを表す。
(補説)例えば趣味の釣りで出会った人に、自分がこれまで釣った魚の自慢や、高価な釣り道具の説明を交え指導していたら、全くそんなふうには見えない相手が実は釣りのプロだった、という状態が上げられる。
(語源)「釈迦」とは、北インドの人物で「仏陀」「仏教」の開祖です。
その仏教の教えを説いた釈迦本人に、仏教を教えを説くという行為から、すでに知り尽くしている人に、その分野の教えを説くという恥ずかしさや愚かさを「釈迦に説法」と言い表すようになった。
(補説)「説法」の代わりに「念仏」または「経」を使い、「釈迦に念仏(しゃかにねんぶつ)」や「釈迦に経(しゃかにきょう)」という場合もある。
(例文)こんなことを言うのは釈迦に説法ですが、一言言わせてください。
「杓子定規(しゃくしじょうぎ)」一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から。▽「杓子」は汁や飯などを盛ったりよそったりする道具。古くは柄が曲がっていた。
この言葉は、他の人が柔軟な発想やアイデアを求める場面で、堅苦しくて柔軟性に欠ける人々を揶揄するために使用される。
(歴史)具体的な年代や起源は明確ではないが、「杓子」という言葉は、食事の際に使われる調理器具の一つであるため、そこから派生して堅苦しいことや厳密なことを意味するようになったと考えられる。
その後、「定規」という言葉が加わり、「杓子定規」という表現が広まったといわれている。
(例文)役所は杓子定規な対応を基本としている。
(類語)「機械的・規則的・型通り・規則正しい・決まり切る・判で押したよう・堅苦しい・窮屈・気詰まり・官僚的・形式的・儀礼的・事務的」 次回に続く。
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