homewriteimagepaintpre2015

 里山ガーデンに遊ぶ (ムービーも3回に分けて紹介)


 今回の散策記は新しく開園した里山ガーデン。中山駅(JR,市営地下鉄グリ-ンライン)からよこはま動物園(ズーラシア)北門行のバスの終着点にある公園で、市内最大級1ヘクタールの花畑で、第33回全国都市緑化よこはまフェアの一環として公開された(横浜動物の森公園植物公園予定地)。
 開幕10時少し過ぎにゲートインしたが、園内は既にセレモニーで盛り上がっていた。殆どが子ども連れであることから、ここが遊園地を兼ねていることがわかる。
 広大な面積を誇る大きな花畑がメインだが森もあるしキッズの冒険広場もある。ガイドブックには『おすすめ散策コース』というのが紹介されていたので、大まかにはそのコースにしたがって歩くことにした。最初の動画で紹介するのは『お花を楽しむ』コースである(三部作の1)。
1.里山ガーデン(その1)
 先ず正門を入り、セレモニーのテント群を抜けると、盛土した上に色とりどりの花を植えたウェルカムガーデンが目に飛び込んでくる。ここで多くの人が撮影を開始する。花壇の中央にマスコットキャラの『ガーデンベア』花飾りの帽子をかぶって人寄せをしている。切れ間なくその脇に立ってVサインのピースでポーズをとって記念撮影している。きっと子どものアルバムの思い出の1ページを飾ることになることだろう。おかげで人のいない一瞬をとらえて撮ったのが最初の短い動画である。散策コースはウェルカムガーデンを中心にして3つあるが、向かって右側の『空の空中散歩道』を選んで大花壇を見ながら高い木が繁る森の中に向かうことにした。
 この公園は多少の起伏はあるが、非常になだらかで歩きやすい。基本的に階段を使わなくてよい設計になっており、これは幼い子から年寄りまで安全に歩ける配慮がされている。天然芝の上を直接歩けるのも気持ちいいものだ。
 樹木はパンフレットでは「 サクラやレンギョウ、ユキヤナギ、ヤマブキ等の春の花木が会場を華やかに彩ります。ここでは様々な品種のサクラを楽しむことができます」とあったが、今回も又早過ぎたようで、こうした花を観賞することはできなかった。残念ではあるが、4月中旬ごろにまた訪れるという楽しみも残った。

2.里山ガーデン(その2)
 森の小道を抜けると『谷戸のカキツバタ園』に出る。一面田んぼのようでその中を桟道が通っており、畦道のように田んぼの中を覗き込むことができる。何やら水の中に立札が立っており『 栄紫』とか『 愛知の輝』などと名前が書かれている。それが何列もあり、その先には水の中に花の苗を植えこんだプランタが並んでいる。僅かに葉先が覗いている。家に帰って調べると、どうやら花菖蒲の名前のようだ。見頃は梅雨時だということだ。数百株もの色とりどりの花が咲いたら、まさに「いずれがあやめカキツバタ」の光景が広がることだろう。水辺を過ぎると道路の片側は満開の菜の花畑が続く。道路を花菖蒲園で隔てられた先には桜並木(と思われる)が長く続いている(開花していないので桜と想定した)。園内は季節によって咲く花が交代するので、今は菜の花や花壇で示した花が全盛期である。桜の木の中でも特に目立つ白い花を咲かせる木を身を見つけた。多分比較的早咲きのオオシマザクラかも知れない。道端の低い石垣の上に土に這うように星形の白い花が群生している。花先が紫ががっている、どこでも見かける花だ。花図鑑ではハナニラ(ヒガンバナ科イフェイオン属)と見たが、よくは分からない。こうして花を眺めながら歩いていると時の流れを忘れてしまう。歩みを進めると石戸蒲ザクラ (いしとかばざくら:原木は埼玉県北本市)や根尾谷淡墨ザクラ (ねおだにうすずみざくら:原木は 岐阜県本巣市)などの珍種の桜の木も見つかった。まだ蕾さえ見えなかった。隣のオオシマザクラはかなりの花を咲かせていた。

3.里山ガーデン(その3)
 ここからは、ガイドブックで『わんぱくきっず』と称するエリアに入る。このエリアの見所は『グランピングサイト』という、聞きなれない言葉が出てきたので、インターネット辞書weblioで調べると「グランピング(Glamping)とは、グラマラス(glamorous)キャンピング(camping)の略で、キャンプ場のサービスを高級ホテル並にした高級キャンピング(Luxury Camping)。 テントはキャンプ場に設置してあり、テントの中にはベッドと洗面所、ヒーターなどがついている。現在欧米を中心に世界中で注目を浴びている新しいキャンプスタイル」とある。
 これは横浜市内では初の試みだと思われるが、ちょっと見ではキャンピングカーやテント、ログハウスが展示されている感じで、体験広場のように見えた。ここが実際に事業化されるかは未知数だ。この広場を離れ舗装された道路に戻ると、道の両側に動物や花の絵を切り抜いて張り付けたプランターがずらっと並んでいる。このプランターは市内の児童・生徒が作成したもので、かなりの数の学校の名札が付いている。プランターの中には花の苗木が植えられており、開花を待っている。どんな花が開くのかはお楽しみと言ったところだ。
 この道路にはパークトレインといって、機関車を模した車を連結した遊覧車がゆっくりと走っている。正面入り口から東入口までの約1キロの間を運航しているようだ(有料)。
 グランピングサイトに隣接するように『フォレストアドベンチャーよこはま』がある。ここでは安全器具を装着して、樹上のコースを冒険するという大人も子どもも一緒になって楽しめる場所だ。
 何やら横文字風の施設が並ぶのも時代の潮流なのかもしれない。
 そうこうしているうちに約1時間は経ったろうか、ぐるりと一周して元の入口に戻った。そこだ初めて満開の桜にお目にかかった。この桜の花も先に紹介したオオシマザクラであろう。その足元に広がる花園を眺めて今回の公園散策はTheENDとなった。(完)

 



Copyright 2013 Papa's Pocket All Right Reserved.