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 第一話 お猿さんの尻尾はなんで短いの


 昔々の大昔、お猿さんの尻尾はとっても長かったそうです。これは悪い熊さんがお猿さんを騙して、今のように日本のお猿さんは尻尾が短くなったいうお話です。
 あるときお猿さんが熊さんのお家を訪れて「どうすればたくさんのお魚を獲ることができるのでしょう」と尋ねました。すると熊さんはこう言いました「今晩のように寒い晩に、どこか川の流れが淀んで深くなったフチを探して、その近くの岩に座って、その長い尻尾を水の中につけて置いてごらん。きっと沢山の小魚がくっついてくるよ」と教えてくれました。この話を聞いたお猿さんは、喜んで教えてもらった通りに尻尾を水の中につけて、長い間待ちました。すると夜が更(ふ)けるにしたがって、段々と尻尾が重くなりました。それはフチの水が凍ってきたのでしたが、お猿さんはお魚がいっぱいひっついてきたのだと思ってしまいました。お猿さんは「もうこれくらい獲れたら十分だ。あんまり冷たいからこれくらいにしておこう」と尻尾を引き上げようとしたのですが、どうしても抜けません。「これは大変なことになった」と慌てたお猿さんは、無理やり尻尾を引っ張ったところ、尻尾が根本からプッツリと切れてしまいました。それでお猿さんの尻尾は今でも短いのです。また、その時あんまり力んで引っ張ったので、顔が真っ赤になり、それでお猿さんの顔は赤いのだ言われています。(出雲地方)

 

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