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 神奈川の工芸品(2)


 職人技が伝承されている地元神奈川の工芸品20業種を、神奈川の名産100選から3回に分け紹介する。今回は第2回目(神奈川県ホームページ及び各会社のHPを参考にして作成した。工芸品などの画像は制作者HP を参照されたい)。

6.相州達磨
生産地は平塚市。東京八王子から相州達磨の伝統を受け継ぐ。七転八起の縁起物として、家内安全、商売繁盛、学業成就などの願掛け用に喜ばれている。
日本人にとって、身近な縁起物として知られる『だるま』。だるまの特徴は「七転八起」。転がしてもすぐ起き上がることから、別名「起き上がり小法師」といわれている。
選挙、合格祈願、願望成就等で多く見られますが、開業祝いや寿祝いなどさまざまなお祝い事などにも縁起物として、日本中で親しまれている。
(1)荒井だるま屋 (2)本家長嶋だるま店 (3)長嶋福ダルマ物産

7.秦野達磨凧
鎌倉時代からの伝統を踏まえ、たんなる角凧ではなく、達磨型の凧で、新築、開店、結婚、誕生等のお祝いの記念品として喜ばれている。竹の骨組みに和紙を貼り、着物と同じ染料で絵付けをしていく凧っ平の干支凧。小さいものは25センチほどのサイズだが、風を受ければ実際に揚がる精巧な作りだ。干支凧の絵柄は、独自に研究した「干支学」に基づいて決めており、同じ干支でも12年前のものとは色使いや目の向きなどが異なっている。
(株)クラフトおじさん企画(凧っ平)

8.大山こま
職人が伝統を守り丹精をこめて作る大山こまは、木肌の温もりを感じる郷土玩具。よく廻ることから金運がついて廻るといわれる縁起物。大山の土産品。大山では、江戸時代から土産物として独楽(こま)が作られていた。
300年の伝統が受け継がれ、昔ながらの技法が今も守られている。民芸的な色彩と模様が調和され、よく回ることから金運がついてまわるといわれ、縁起物とされている。
(1)大山飲食店物産組合(2)ゑびすや(3)西の茶屋本店(4)金子屋(5)はりまや

9.伊勢原の矢
矢師の技と勘に支えられ、一本一本手作りされている。伝統武道を支え、継承があり矢師の魂が宿っている矢は、弓道の愛好者に喜ばれている。 大山の周辺には、昔から矢篠(矢竹)と呼ばれる良質の竹が多く、伊勢原では二人の矢師が伝統的な竹矢作りを行っています。山田吉則さんもその一人。この地の竹矢作りは、江戸の弓町から移ってきた矢師によって始められました。その技術は徒弟制度によって引継がれており、山田さんは二十歳の時より父のもとで修行をはじめた。矢は俗に米作りと同じ八十八の工程をたどるといわれ、そのなかでも、一に矯め(竹の曲がりの矯正)、二に削り、三に火入れ(焼き色を着ける)といって、この工程がとくに難しい。
安田弓具店

10.小田原漆器
室町時代中期に、箱根山系の豊富な木材を使って作られた挽物の器に、漆を塗ったのが始まりと言われます。
その後、この地方を支配していた北条氏が、小田原漆器を発展させるために漆器職人を城下に招いたことで、彩漆塗(いろうるしぬり)の技法が始められました。江戸時代には盆、椀等の日用品の他に、武具類にも漆を塗るようになり、実用的な漆器として、漆器作りの技術が確立されたと考えられます。
伝統小田原漆器組合



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