第5回目は「Imageうつす」の中の「公園散策」から「魅る」ヒントになるキーワードを探ってみる。
ここではムービーやスライドショウで撮影したものを編集して紹介している。特にWatchの記事と連動しているものが多いので、その中からキーワードをピックアップすることにした。
最初の公園散歩は三ッ池公園の紹介で、2013年8月頃だからHPを対上げたばかりの時のことで、もう4年近くが経っている。
この頃は足腰が確りしていたので、精力的にあちこちの公園に出かけて、「随分と行動範囲が広かったな」と懐かしい思いがする。
この当時は公園の樹木に関心が強かったようで、図鑑づくりの真似事をしていたようである。木名札の付いた幹だけを写して紹介している。この時は「魅る」という感じで樹々を観察していない。そこでの記事で『名前も分からぬままに、大きな木だな。何の木なんだろう』と腕をこまねいているのでは、芸がなさすぎる。樹の図鑑を見ると写真を整理する段階で名前が分かることがある。樹の観察は色々な手段を使って解明していくことで楽しみ方を増へてくる」と書いてあった。ここで読み取れることは「見る」と「観察する」と「調べる」が一つになって「魅る」が生まれるということである。
次は「山下公園からフランス山」の絵を紹介している。これは9月初めである。文中で5月でバラの品評会をやっていたという記載があるので、時間に開きがあるところから撮りだめしたものを掲載したものかも知れない。ここでも樹木に関する関心が強かったようである。興味の対象はよく変わる。
撮り溜めするということは、いつもカメラを持参して散歩に出かければ、その時々のスナップ写真を後で生かすことができるからだ。瞬間を捉えることが「魅る」感覚を養ってくれる。
ユニークな緑道として「新田緑道」を紹介したことがあるが、ここは「時代遅れになった旋盤やフライス盤等々、かつてはモノ造りの主役が役目を終えて、モニュメントもしくはオブジェとして配置されている」と記されている。その時はほかにない新鮮さを感じ取ったが、今見直してみると、それだけではこのモミュメントだけでは、機械を操作して汗を流してモノづくりに励んだ人々の姿が浮かんでこない。紹介ページでも書いたことだが、役目を終えた道具の裏にはそこで働く人の苦労の歴史があるものだ。そうした一面も併せて伝える仕掛けのようなものを加えれば、単に鑑賞するだけで終わらせず、より深く「魅る」ものとしての味わいが増すことだろう。歴史的遺産はより正確に伝えてこそ後世の人の共感を呼び覚ますものだから。参考までにPaintの懐古趣味の原画の掲載されているイラスト本の中の「働く人と道具」をご覧いただきたい。(2017.6.23)