「一年の計は元旦にあり」という言葉がある。そこで私も今年のうちにやり遂げたい大きな課題を一つ上げる。
それは、日本人であることをはっきり自覚できるような仕事をすることである。今までも私のホームページはその色彩は強かったが、漠然としたものであった。それを見直し、明確にするため、語り継ぐべきことがある筈だ。
既に元旦に取り上げたテーマは日本の文化や伝承、固有の絵画(浮世絵)である。今まで何気ない日常の生活雑感を語るのが、このホームページのテーマであった。
それはそれなりに人の共感を呼ぶものであったかもしれない。齢を重ね限られた時間の中で次のステップを踏み出す時が来た。それは固い表現で示すなら伝承するということである。今の年寄りは孫子(まごこ)に伝えるべき「日本の姿」を示しているだろうか。甚だ疑問である。日本固有の文化とか、しきたりは必ずしも無用のものではない。来るべきオリンピックに向けて「おもてなし」とか「おもいやり」という言葉がキーワードになっている。この言葉は日本の文化を象徴するひとつである。ただそこに形だけでなく本当の心が籠っているかが大切である。
そのためには日本をもっと知り、歴史や文化を正しく認識していることが土台になる。
そこで私が伝承すべきことだが、先ず「日常細事」も身の回りの話題はほぼ出尽くした。これからは日本を知るための話題を提供していきたいと思う。それには、私自身が日本の文化や伝統を学び直さなければならない。勉強と執筆が並行作業になる。果たしてどれだけ自分のものにして表現できるか、甚だ危ういところがある。下手をするとコピペと言われる、単なる引き写しになってしまうおそれは十分ある。学ぶということは真似るということと背中合わせにあるから、その辺は十分気を付けたい。書く者にとって著作権の問題が大きな壁になるから、そこをどうくぐり抜けて表現できるかにかかってくる。
最初の挑戦は「年寄りが孫に語る日本昔話」であるが、これは柳田國男氏の「日本の昔話」から選び出し、現代風の語り口に脚色して、子どもにも分かりやすいようにリメイクして掲載したいと考えている。
他のテーマも同様危ない橋を渡るような作業になると思うが、自分なりのスタイルで挑戦するつもりだ。