前日(4月16日)紹介した動画「神奈川県庁前自治体展示の花」に関連して、各自治体(47都道府県)ではどんなシンボルマークを使っているか、北から順にその由来とデザインを調べてみた。2回に分け、前編では北海道から愛知県までを紹介したので、後編は三重から沖縄までを紹介する。(自治体名をクリックするとシンボルマーク表示)予定では47都道府県すべての紹介後にスライドショーにまとめたいと考えている。
三重県章
三重県の「み」を力強く雄飛的にデザインしたもので、世界的に有名な真珠養殖も象徴している。右上がりになっている字は、県が飛躍することを表している。(昭和39年制定)
滋賀県章
この県章は「シ」と「ガ」を図案化して左右に配し、中央の空間をびわ湖に形どり、全体の円形と上部の両翼で"和"と"飛躍"をシンボライズしたもの。(昭和32年5月3日制定)
京都府章
この府章は、府民から公募して制定。六葉形は古都の格調高い土地柄を表現し、中央に「京」の文字をひとがたに図案化して配し、全体として府民の連帯性とその力の結合を表象したもの。(昭和51年11月2日制定)
大阪府章
豊臣秀吉の「千成びょうたん」を図案化したもの。OSAKAの「O」を基礎に希望・繁栄・調和を3つの円で表す。
( 昭和43年6月21日制定)
兵庫県章
セルリアンブルーをバックに、波の形をデザインした兵の字を白く抜き、南北を海に接した県の姿を象徴している。
(昭和27年1月1日制定)
奈良県章
奈良県の「ナ」を図案化したもの。外円はまほろばの大和の自然を、内円は和をもって貴しとする協和の精神を表現している。(昭和43年3月1日制定)
和歌山県章
和歌山県の頭文字「ワ」を簡潔に図案化したもので、県民の和を象徴している。末広がりの形は明日に向かって果てしなく発展する南国紀州と、進取の気性に富む豊かな県民性を表している。
(昭和44年4月26日制定)
鳥取県章
飛ぶ鳥の姿をひらがなの「と」に造形したマークで、自由と平和と鳥取県の明日への進展を象徴したもの。(昭和43年 10月23日制定)
島根県章
中心から放射線状に伸びる四つの円形が雲形を構成して、島根県の調和ある発展と躍進を象徴し、円形は「マ」を四つ組み合わせたものでシマと読まれ県民の団結を表している。(昭和43年 11月8日制定)
岡山県章
地方自治法施行20周年を記念して、県民から募集して選ばれたもので、岡山県の「岡」の文字を円形に図案化し、県民の一致団結と、岡山県の将来の飛躍発展を、力強く表したもの。(昭和42年11月22日制定)
広島県章
広島県の頭文字の「ヒ」を図案化し、県章としている。円によって県民の和と団結を表現し、その重なりによって伸びゆく広島県の躍進と発展を象徴している。(昭和43年7月16日制定)
山口県章
「山」と「口」の文字を図案的に組み合わせ、県民の団結と飛躍を太陽に向かって羽ばたく飛鳥に託し、山口県の姿を表現したもの。(昭和37年9月3日制定)
徳島県章
「とくしま」の「とく」を図案化し飛鳥としたもので融和、団結、雄飛、発展の県勢を簡明に表している。(昭和41年3月18日制定)
香川県章
カガワの頭文字の「カ」を図案化したもので、香川県の特色ある山容と、平和のシンボルである県木「オリーブ」の葉を表現している。(昭和52年10月1日制定)
愛媛県章
県の花「みかんの花」を図案化したもので、白は質素と純潔を、緑は平和と希望を、黄は幸福を意味する。県の事情で県旗を使用している。(昭和27年5月5日制定)
高知県章
土佐の「とさ」を印象化したもので、なかに高知の「コ」の字を構成し、たてのけん先は向上を、円は平和と協力をあらわしている。(昭和28年4月15日制定)
福岡県章
ひらがなの「ふ」と「く」を梅の花でかたどったものです。5枚の花弁は、平和、県勢の発展、県民の融和と躍進などを表しています。(昭和41年5月10日制定)
佐賀県章
円形は、協和を意味し、県民が力を合わせ手をつなぎ合い、一つの力より三つの力でますます三力(さか)える姿と、佐賀の「三力(さか)」を表している。(昭和11年 4月1日制定)
長崎県章
長崎県の頭文字「N」と平和の象徴である「はと」をデフォルメし、未来へ力強く前進する長崎県の姿を表現している。中央の円は地球で、長崎県の国際性を表し、色(青)は長崎県の明るい海と空を表している。(平成3年 4月1日制定)
熊本県章
熊本の頭文字の「ク」の字を図案化し、九州の地形を形どったものです。中央の白い円形は、九州の中央に位置する熊本県を象徴しています。(昭和41年3月31日制定)
大分県章
大分県の「大」の文字を円形に図案化して、県民の融和と県勢の発展を表徴したもの。( 明治44年10月5日制定)
宮崎県章
「日向」の文字、つまり宮崎県を表したもので、「日」を中心に「向」が三方にのび、躍進する県の姿を示している。 (明治45年1月14日制定)
鹿児島県章
鹿児島県の地形を図案化したもので、中央の円は火の島「桜島」を表している。これは、鹿児島県の雄大な自然、県民の情熱、融和、団結と伸びゆく鹿児島県を象徴するもの。(昭和42年3月10日制定)
沖縄県章
外円は海洋を、白い部分はローマ字の「O」と人の和を表している。内円は沖縄県の発展性を示し「海洋」「平和」「発展」のシンボル(本土復帰時昭和47年5月15日制定)
なお、元号を西暦に直すと明治元年は1868年9月8日~1912年7月29日。大正元年は1912年7月30日~1926年12月24日。昭和元年は1926年12月25日~1989年1月7日。平成元年は1989年1月8日~