これまで紹介してきた仏像画のうち第4弾として次の10枚について解説付きで紹介する。
迦楼羅天(karuraten)
迦楼羅天(かるらてん)は、インド神話のガルタを前身とする、仏教の守護神。八部衆、後には二十八部衆の一部となった。「かるら」はパーリ語に由来。迦楼羅王とも呼はれる。食吐忍苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳される。
大黒天(daikokuten)
仏教の大黒天一密教の大黒天が元になり出来た仏教の天部に属する神である。神道の大黒天一密教の大黒天が元になり、大国主命と神仏習合して出来た神道の神で、七福神の一柱としても知られる。
乾闥婆身(kendatubaoh)
乾闥婆身(ケンダツバオウ)《(梵)Gandharvaの音写。食香・尋香・香神などと訳す》は仏法護持の八部衆の一。帝釈 (たいしゃく) に仕え、香だけを食し、伎楽を奏する神。法華経では観音三十三身の一つに数える。
毘羯羅大将(bikaradaisyoh)
十二神将は守護神の性格をあらわすために武装し、また仏敵をおどし、人々の悪い心に対して激しく怒っている。各像とも髻(もとどり)に干支(えと)の動物をつける。本像は毘羯羅(びから)大将といい子(ね)を頭の髻に結っている。
招杜羅大将(shohtoradaishoh)
十二神将は、薬師如来の十二の大願に応じて、それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、または十二の方角を守るという。そのため十二支が配当される。招杜羅大将(しょうとらだいしょう)は(丑)の守護神。
不空羂索観音(hukuukensakukannon)
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は仏教における信仰対象である菩薩の一幕。六観音あるいは七観音の一幕に数えられる。尊名の「不空」とは「むなしからず」、「頴索」は鳥獣等を捕らえる縄のこと。従って、不空羂索観音とは「心念不空の索をもってあらゆる衆生をもれなく救済する観音」を意味する。
福禄寿(hukurokujyu)
福禄寿(ふくろくじゅ)は七福神の一神。短身,長頭てひげが多く,杖に経巻を結びつけて,多くは白鶴を連れている姿で描かれる。福,禄,寿の3徳をそなえるともいわれる。
布袋(hotei)
布袋(ほてい、生年不詳 - 917年(?))は、唐末の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したとされる伝説的な仏僧。水墨画の好画題とされ、大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿で描かれる。日本では七福神の一柱として信仰されている。
(2017.1.11)