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 改訂版 仏像画集(五の巻)  スライドショウはこちら

 これまで紹介してきた仏像画のうち第5弾として次の10枚について解説付きで紹介する。


寿老人(じゅろうじん)
 福禄寿(ふくろくじゅ)と同一視されることが多い。ともに中国の道教を起源とする長寿の神。福は幸福、禄は俸給、寿は長寿を表し、背が低く、長い頭に長い白髭で描かれることが多い。

金剛薩埵(こんごうさった)
金剛とは最も固い金属で、ダイヤモンドを指すとも言われる。これは仏の智が堅固なことを象徴し、金剛杵(しょ:古代インドの武器)の威力であらゆる煩悩を破壊するという意味を表す。

般若菩薩(はんにゃぼさつ)
数千点に及ぶ大乗仏教の教典を偶像化したもの。般若とは知恵を意味するサンスクリット語で、般若仏母とも呼ばれ、諸仏の母とされる。日本では般若部教典類の本尊とさえ、その知恵を象徴する菩薩として表された。

烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)
トイレの守り神。インド古来の火神アグニのあだ名として使われることから、すべてを焼き浄めるという火神アグニの要素をイメージしたものと推測されている。

六字明王(ろくじみょうおう)
明王でありながら菩薩の姿で表現される特異な明王。調伏、すなわち悪魔・怨敵を退散させる祈祷の本尊として信仰がなされてきた。像は一面六臂(いちめんろっぴ:一つの顔に六本の腕)の姿で明王には珍しい憤怒の形相ではなく、表情も衣装も柔和な菩薩のスタイルをしている。

伊舎那天(いしゃなてん)
十二天の一柱。十二天とは東西南北に北東、南東などの中間を加えた八方それぞれの方角を守護する八神に、天地・日月の四神を加えた十二の神々のこと。伊舎那天は、地獄から天上に至る欲界と呼ばれる世界で最高位の第六天の主。通常は憤怒の表情で、持物は右手に三叉戟(みつまたぼこ)、左手に杯を持ち、牛に乗る姿で描かれる。

水天(すいてん)
十二天の一柱(西)で、日本においては、神仏習合時代に「水」の字つながりで「天之水分神・国之水分神」(あめのみくまりのかみ・くにのみくまりのかみ)と習合した。水分神は本来は子供とは関係なかったと思われるが、「みくまり」の発音が「みこもり」(御子守り)に通じるというので、水天は安産・子育ての神・子供の守り神として信仰されるようになった。

風天(ふうてん)
十二天の一柱(西北)で、風を神格化したもので、顔は老相で甲冑を着て片手に旗のついた槍を持つ姿で描かれる。

地天(ちてん)
十二天の一柱(地)で、地天自身は多くは男神とされている。元はバラモン教の大地の女神プリティヴィーが変化したものとされている。大地を神格化した神で、万物を育成する恵みをもたらす神として信仰されている。ここでは女性の姿で描かれている。

日天(にってん)
十二天の一柱(日)で、正しくは日天子。宝意天子、宝光天子などの異名で知られる。元はバラモン教の神。太陽・日輪を神格化した神で、観音菩薩の変化身の一つとも言われている。象形については、二臂像で八頭立ての馬車に乗る。
(2018.5.13)






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