これまで紹介してきた生物百様画像のうちその八として次の10枚について解説付きで紹介する(解説文はWikipediaによる)。
ヤマブキソウ(山吹草)
ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。花期は4-6月。上部の葉腋に長さ4-6cmの花柄をもつ黄色い花を1-2個つける。和名は花の色がヤマブキに似ることによる。
ヒゲナデシコ(髭撫子)
ナデシコ科ナデシコ属の草本植物。苞の先端が長いひげのように伸びているので、ヒゲナデシコという和名があるが正式にはアメリカナデシコ(美女ナデシコともいう)、2cmほどの小さな花が枝の先端に十数輪咲く。
ハナショウブ(花菖蒲)
アヤメ科アヤメ属の多年草である。ハナショウブはノハナショウブ(学名)の園芸種である。6月ごろに花を咲かせる。花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。
オダマキ(苧環)
キンポウゲ科のオダマキ属
の山野草。オダマキは漢字で苧環を当てるが、これはもともとは機織りの際につかう苧環という糸玉に由来する。苧環はカラムシ(苧、「お」とも)、アサ(麻)、コウゾ(楮)の繊維を糸にしたときに丸めておくもので、丸みのある花の形を中が中空の苧環に連想したもの。したがって、オダマキから苧環は作らない。
ワサビ(山葵)
アブラナ科ワサビ属の植物。日本原産。地下茎をすり下ろしたすりわさびの事をワサビと呼ぶこともある。寿司屋の符牒になみだ、さびがある。寿司や刺身の世界的な普及に伴って、英語、フランス語、広東語、韓国語などでそのままwasabiという発音で借用されている。
キンシバイ(金糸梅)
オトギリソウ科オトギリソウ属の半落葉小低木。花の形が良く梅に似ており、色が黄色であることが名前の由来である。株立ち上に枝が出て、ゆるやかに枝垂れる。葉は対生で長い楕円形。暖かい地方では落葉しないことが多い。初夏、枝先に濃い黄色で、五弁の花を次から次に咲かせる。
タチアオイ(立葵)
アオイ科ビロードアオイ属の多年草。日本には、古くから薬用として渡来したといわれている。花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされた。草丈は1~3mで茎は直立する。花期は6~8月で、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていく。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる。
サギソウ(鷺草)
ラン科サギソウ属の湿地性の多年草の1種。花期は7-8月。花の径は3 cmほどで、唇弁は大きく、この唇弁の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが和名の由来である。日当たりのよい湿地に生えるが、しばしば山野草として観賞用に栽培される。
ホウズキ(鬼灯)
ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)は、ナス科ホオズキ属の多年草。またはその果実。草丈は60cmから80cm位になる。淡い黄色の花を6月から7月ころ咲かせる。この開花時期にあわせて日本各地で「ほおずき市」が開催されている。中でも、7月初旬に開かれる東京浅草寺のものは江戸時代から続いており、60万人にのぼる人出がある有名なものである。
ネムノキ(合歓木)
マメ科ネムノキネムノキ属の落葉高木。別名、ネム、ネブ。和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動)に由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。ちなみに皇后陛下が皇太子妃のころに「ねむのきの子守歌」を作詞され、この木のイメージが高められた。2018.7.19