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 改訂版 レトロ画集(四の巻)  スライドショウはこちら

 これまで紹介してきたギリシャ神話画像のうち第4弾として、 ギリシャ神話4 文芸をつかさどる神ムーサイの9柱を紹介する。
 ムーサ(Musa)またはムサは、ギリシア神話で文芸(ムーシケー、ムシケ)を司る女神たちである。複数形はムーサイ(Musai)。英語・フランス語のミューズ。
 ムーサたちはパルナッソス山に住むとされている、またヘリコン山との関係が深い。ムーサたちを主宰するのは芸術の神・アポローンである。
 ヘレオドスによればゼウスと記憶の女神ムネモシュネの娘たち。ローマ帝政期にそのつかさどる分野がほぼ次のように確定した。
9柱それぞれの名前と司る分野、および持ち物は以下の通り。

カリオペー Calliope 叙事詩 書板と鉄筆
クレイオー Clio  歴史 巻物または巻物入れ ( 第3話と重複)
エウテルペー Euterpe 抒情詩 笛
タレイア Thalia 喜劇・牧歌 喜劇用の仮面
メルポメネー Melpomene 悲劇・挽 歌 悲劇用の仮面
テルプシコラー Terpsichore 合唱・舞踊 竪琴
エラトー Erato 独唱歌 竪琴 愛らしい女
ポリュムニアー Poly(hy)mnia 讃歌・物語
ウーラニアー Urania 天文 杖・渾天儀・コンパス

 当初は特定の分野が割り当てられず、音楽・詩作・言語活動一般を司る知の女神たちであったようだが、古典期を通じてローマ時代の後期には各ムーサがつかさどる学芸の分野が定められ、現在広く知られる形が出来上がった。またツェツェース(Tzetzes, およそ1110年 - 1180年)による著作ではカリコレ (Kallichore)、ヘリケ (ヘリケー、Helike)、エウニケ (エウニーケー、Eunike)、テルクシノエ (テルクシノエー、Thelxinoe)、テルプシコラ (テルプシコラー、Terpsichore)、エウテルペ (エウテルペー、Euterpe)、エウケラデ (Eukelade)、ディア (ディーア、Dia)、エノペ (Enope)といった9柱のムーサが述べられている。(2018.5.12)







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