テレビのCMを視ていたら【海のミルク】カキ(牡蠣)と言うのがあった。これは「
カキにはまず良質のたんぱく質が豊富で、中でもグリコーゲンが多く、この成分バランスが実は「牛乳」にそっくりで、グリコーゲンは疲労回復や発育を助ける栄養成分なので、疲れたときや発育途中の子どもの強い味方。 虚弱体質の改善にももってこいといわれている」のがその別名になったと言うことである。
そんな別名が他の食物にもあるかと探したら、結構あるものである。見つかったものを紹介する。
【海の小判】アワビ(鮑)「奈良時代から朝廷に献上される税金のかわりとして扱 われるほど貴重な食材だったところから、このように呼ばれるようになった」
【海のダイヤ】クロマグロ(黒鮪)「体長3メートル、体重400キロにもなる大型のマグロ。すしネタや刺し身で食べると非常に美味で、「海のダイヤ」「黒いダイヤ」と呼ばれる」
【海のフォアグラ】アンコウ(鮟鱇)「一部の魚介類に対し、称する言葉。日本ではアンコウやカワハギなど一部の魚介類の「きも」(肝、肝臓)を珍重する習慣があり、その際に、それらの魚介類のきもを"海のフォアグラ"と呼ぶことがある」
【海の栗】ウニ(雲丹)「ウニ綱の棘皮(きよくひ)動物の総称。体は栗くりのいがに似て多くのとげをもち、とげの間に管足がある」
【海の大豆】ノリ(海苔)「海苔は良質なたんぱく質を多く含むことから「海の大豆」とも呼ばれている。たんぱく質のほかにも、鉄がほうれんそうの約10倍、ビタミンB2は約14倍など、ビタミン・ミネラル類が豊富に含まれている」
【海のルビー】イクラ「高い価値の認められる紅色の海産物を形容する表現。どの海産物を指して用いられているかは文脈によってまちまちといえる。イクラ、金目鯛、アカニシ(赤螺)、桜エビなどは海のルビーと形容されることが比較的多い」
【海の牧草】イワシ(鰯)「数の多いイワシは海の中で多くの魚達の餌となっており、海の食物連鎖を担っているといっても過言ではない存在。地上で牛や羊、馬が牧草を食べて育つように、海の中では様々な魚がイワシを食べて成長していくところから」
【海のパイナップル】ほや(海鞘)「その形状がパイナップルににているところから」
【畑の肉】ダイズ(大豆)「大豆はあらゆる野菜や穀物の中でもタンパク質を豊富に含む食材。また、大豆に含まれるタンパク質には、身体を作るのに必要不可欠な必須アミノ酸が多く含まれている。こういった要素が肉類と共通していることから」
【森の宝石】トリュフ「トリュフはフォアグラやキャビアと並ぶ高級食材。安いものでも1キロあたり1万円以上、上質なものになると数万円、10万円以上の値がつくという。森の中に隠れた高級食材であることから」
【大地のリンゴ】ジャガイモ(馬鈴薯)「フランス語では、じゃがいもはラ・ポンム・ド・テール(la pomme de terre)という名前で呼ばれている。ポンムがリンゴでテールが大地と訳す、すなわち「大地のリンゴ」という意味。これはおそらく薬効の類似性に着目してつけられたものだろう。じゃがいもも、リンゴもともに整腸作用が著しく、とくに肉毒の解消に威力を発揮するところから」
【畑のキャビア】とんぶり「プチプチした食感が特徴。その触感と黒い見た目が高級食材として知られているチョウザメの卵・キャビアに似ていることから」
【猪肉】山鯨「江戸時代はまだ、獣肉を食べることを良しとしない風潮が強く、表だって肉を食べることは一般に避けられていた。山くじらは猪の符丁(ふちょう)のようなもの」
【森のバター】アボカド「アボカドの栄養分の特徴は、豊富な脂肪にある。アボカドの果肉には約20%の脂肪が含まれており、アボカドの濃厚でクリーミーな味わいも、その脂肪によるものといえる。アボカドの「森のバター」という別名は、この豊富な脂肪からついたもの」
【山うなぎ】自然薯「ヌルヌルするところと、細長い外観、そして精がつく(と思われていた)ところが共通しているところから」