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  改訂版「広重東海道五十三次」第2版  スライドショウはこちら


三島
 ここから現在の静岡県に入る。奥に見える鳥居は三島神社、早朝に出発する旅人の様子が描かれている。

沼津 三島宿が早朝の絵であったのに対し、こちらは夕方の様子で満月が描かれている。一連の作品の中で月が描かれているものはこの沼津宿一枚だけ。

 この絵は何と言っても存在感のある富士山の美しさであろう。朝日の赤色で染まった雪の富士。

吉原  この絵は「左富士」のタイトル通り、左奥に富士山が見える。ここまで右に見えていた富士山が、ここでは道が曲がりくねって左側に見える。

蒲原  現在の静岡県静岡市に置かれた宿場。雪景色、しんと静まり返った夜の様子が描かれている。

由井  山と海が迫り、こちらも東海道の難所のひとつ。難所ではあったが富士の見える美しい風景でも有名な宿場だった。

奥津  由比宿とは打って変わって平坦な道が続ぅ。川を渡る力士の旅が描かれている。力士ということで、身体が馬からはみ出していたりと、ユーモラスな一枚。

江尻  江尻の港の様子。絵のほとんどは海で、旅人の姿も見えない。画面中央には三保の松原が描かれている。

府中  徳川家康が晩年を過ごした駿府城があり、城下町として繁栄していた。絵は安倍川の渡しだが、当時の川渡しの様子がわかる一枚。

鞠子  東海道で最も小さい宿場。ここに描かれている「丁子屋」は現在も残っている。またこの鞠子宿の絵は、モネの「積みわら」の絵に影響を与えたと言われている。
この解説はホームページ「四季の美」から引用(てにおは書き換え)させていただいた。

(2018.8.1)







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