現在「八百万神」として掲載されているものの中の一部12枚を改訂版として再編集したものを紹介する。
カグツチノカミ 迦具土神は火伏(ひぶせり:火防)の神様。この神を祭神とする神社である秋葉:愛宕信仰の神社は全国に800社以上あり、江戸時代には「火廻要鎮(ひのようじん)」の神札と樒(しきみ)の枝を受ける風習が広まっていたという。(秋葉・愛宕様)
ツキヨミノミコト 月読命は、黄泉の国からこの世に戻ったイザナキノミコトが、日向の小戸(おど)の阿波岐原で禊をしたときに、姉のアマテラスオオミカミ、弟のスサノウノミコトと共に生まれ出た。唯一の月の神で古代の農民に崇められた。
ワカムスビノカミ 和久産巣日神(わくむすび)は、イザナミによる神生みの最後に生まれ、後に豊受大神を生んだ、自然を育てる若々しい生成の力を神格化した存在です。稚産霊、わくむすひなどとも称されます。
タケミカズチノカミ 建御雷神は火のカグツチノカミの血から現れた雷神。葦原中津国を平定し、神武天皇に神剣を授けた。最強ともうたわれる武神、剣神である。
アメノオハバリノカミ 天之尾羽張神(あめのおはばりのかみ)はイザナキが所有する神剣(十束剣)で、イザナキの妻イザナミが黄泉へ行く原因となったカグツチを斬り殺す時に用いられた。健御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)の父とも言われている。
カナヤマヒコノカミ 金山彦神は製鉄の守護神として祭祀されていたが、近年では鉄工、金融業、農土木産業、金属業など火に携わる諸事の安全と繁栄を守る神となっている。イザナキ、イザナミの子。
アメノミナカヌシノカミ 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
日本神話の天地開闢において登場する神である。『古事記』『日本書紀』共にその事績は何も記されていないため、天之御中主神は中国の思想の影響により創出された観念的な神であるとされるが、この神が一般の信仰の対象になったのは、近世において天の中央の神ということから北極星の神格化である妙見菩薩と習合されるようになってからと考えられている
タカミムスビノカミ 高御産巣日神は 『古事記』では高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、『日本書紀』では高皇産霊尊と書かれる。また葦原中津国平定・天孫降臨の際には高木神(たかぎのかみ)という名で登場する。
別名の通り、本来は高木が神格化されたものを指したと考えられている。「産霊(むすひ)」は生産・生成を意味する言葉で、神皇産霊神とともに「創造」を神格化した神である。
カミムスビノカミ 神産巣日神は世界の最初に現れた造化三神、最後の一柱で、大地との関連が強い地母神的存在。
ミツハメノカミ 弥都波能売神(みつはめのかみ罔象女神)
国生みの際にいざなみの尿から生まれ、灌漑用水の神、井戸の神、安産の神として全国で広く祀られている。「水」というのは、人間にとってなくてはならぬもの、農耕民族である日本人にとっては、田畑を耕し実りを得るためにも非常に重要なものだった。
トヨウケノオオカミ 豊受大神 雄略天皇の夢に天照大神があらわれ、食事係として丹波国から等由気大神(とようけおおかみ)を迎えるよう命じたため天皇は伊勢神宮の下宮にこの神を迎えたという。
アメノオシホミミノミコト 天忍穂耳尊は天照大神と素戔嗚尊( すさのうのみこと)の誓約で生まれた五皇子の長男。弟に天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野櫲樟日命がいる。日本書紀』神代紀第六段によると素戔嗚尊は姉の天照大神の前で「自分の心が清らかならば男神が生まれ、そうでなければ女神が生まれる」と誓約(うけい)を行ったという。そして姉から借り受けた勾玉をカリカリと噛んで掃き出し五皇子を生んだ。誓約に勝った素戔嗚尊の勝ち名乗りが「正哉吾勝」「勝速日」と考えられ一番最初に生まれた天忍穗耳尊の名前の一部となっている。
2019.6.18