homewatchimagepaint2017pre

 さいと焼き スライドショー


 小正月(15日)に鴨居八幡神社前の浜で伝統行事である「さいと焼き」が行われた。鴨居に住む友人からその時の模様を送っていただいたので、ここに紹介する。
 その様子はスライドショウで見ていただくとして、順を追って説明していく。
 この祭祀を取り仕切る鴨居八幡神社は鎌倉時代源頼朝に与して軍功のあった三浦氏一族が、源家の命を受けて創建された。新編相模風土記には「八幡社村の鎮守なり祭礼8月15日縁起に養和元年(1181年)6月頼朝卿当縣遊覧の折勧請ありし由記せり」とあり、なかなか由緒ある神社であることが分かる。(2枚目、1枚目はタイトル)
 さいと焼きは例年小正月にあたる1月15日の午前8時から行われる慣わしになっている。この伝統行事は「どんと焼き」などとも呼ばれ各地で行われるが、日曜日(今年は13日)が祭礼の日とされているが、この神社は本来「小正月」に行われるべき行事であり、日にちを変えることはこの行事の意味を失くしてしまうという意志を明確にしている。なお、「さいと」の語源を調べてみると「柴灯・斎燈」と書き「神仏の灯明として焚く柴火」と言う記述があり、諸説ある中で私には最も説得力があった。
 さて、この祭礼は家内安全・無病息災を願う伝統行事で、神社の鳥居の前の浜に積み上げられた正月飾り・門松・ダルマ等を積み上げ燃やす「お焚き上げ神事」である。(3枚目から4枚目)
 火入れは氏子や多くの見物客が見守る中で点火される。(5枚目)赤々と燃え上がる炎は天まで届けとばかりに壮観な光景を見せている。(6枚目から8枚目)
 この日は近くの鴨居小学校3年生の一群(約30名)が社会見学で参加できるのも微笑ましい光景で地元の伝統文化を知る良い機会であり、学校の気の利いた心配りも粋である。(9枚目)見学者には振る舞い酒も配られ(10枚目)、お神酒にほろ酔い加減になり、祭祀の終いに焚き上げの火が収まると長い竿から垂らした切り餅を焼く。これを食すればこの一年無病息災ということになる。(11枚目)めでたし、めでたし。








 


Copyright 2013 Papa's Pocket All Right Reserved.