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「凱風快晴」(がいふうかいせい)は、葛飾北斎の名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図で、「赤富士」(あかふじ)とも呼ばれる。大判錦絵。「神奈川沖浪裏」「山下白雨」と合わせて三大役物と呼ばれる。
「山下白雨」とともに富士を大きく正面から描いた作品で、画面下には樹海、空にはいわし雲が描かれ、富士の山頂には雪渓が残る。
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「山下白雨」(さんか・はくう)は、葛飾北斎の名所絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図。1831年(天保2年)版行と思われる.
富士に大きな稲妻が走る様が描かれる。凱風快晴が赤富士と呼ばれるのに対しこの作品は「黒富士」と呼ばれる。(以上解説はWikipedia)
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これ以降の不二の画像は富嶽百景から。(富嶽三十六景の後に描かれたデッサンに着色した) 解説は(ukiyoe.cocolog-nifty.com/) |
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「快晴の不二」
富士の祭神、出現、信仰に関する伝説を離れ、実際の富士を描いたのが本作品です。題名に「快晴の不二」とある点から考えて、三十六景「凱風快晴」を意識した後継作品であること、そして太陽に照らされた富士が最初の富士風景に位置づけられられていることが読み取れます。
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「夕立の不二」
雷鳴閃光の下、驟雨に逃げ惑う人々の様子を描く作品で、右頁に鐘堂が見えているので、寺院とその周辺の民家のある場所であると思われます。茅葺き屋根の茅が激しく揺れており、風の吹きすさぶ様子も荒々しいと言えます。墨の地ぼかしが激しい雷雲を表現しています。三十六景「山下白雨」には描かれていない、地上に近い部分に視点を引き寄せて表現されたものと思われます。
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不二出現
孝霊五年 不二峯出現。
孝霊五年に富士山がとつぜん出現という伝説にもとづく。孝霊とは孝霊天皇の代神武天皇からはじまり代7代目の天皇。神代の時代にとつじょとしての富士の出現に江戸時代の武士役人と村人が不二峯の頂上を指差しみつめる。おかしい、とはいうものの江戸時代に、とつじょとして不二峯が出現したとしたら驚きだろうな、ということか。
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暁の不二
三十六景「隅田川関屋の里」を彷彿とさせる作品です。宿場の高札場を出て堤を疾走する3頭の早馬を2人の早(継)飛脚に入れ替えたもので、制作意図は同じと考えられます。そのことから、背景の富士は暁の光に照らされて赤富士となっているか、あるいはその直前と推測できます。三十六景および百景作品いずれにも、人馬の料金、法度、道徳を記した高札場が描かれており、この高札場の存在には一定の意味があると考えられます。
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村雨の不二
村雨(むらさめ)とは、「群れた雨」の意味で、強く降ってすぐ止む雨のことです。にわか雨、通り雨、驟雨(しゅうう)、白雨などと同義です。したがって、百景2編「夕立の不二」の別バージョンとも考えられます。富士を龍(水)神と捉える思考からすれば、本作品はこれだけで旅人と富士とが一体化し、富士に包まれた旅の情景を描いていると理解できます。直線と薄墨を重ね合わせた雨の向こう側に富士のシルエットが浮かぶ、彫り・摺りの技法もなかなか優れています。
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深雪の不二
浮世絵表現において、雪は再生や(再)出発のイメージを表すことが多く、本作品もいよいよ3編が実質的に始まることを告げるものです。「大雪に富士山が山頂までこのようにはっきり見えるはずはない」という指摘がありますが(、広重・保永堂版東海道「蒲原」と同様、心像表現と理解すべきで、この風景がどこにあるかという名所絵的分析ではなく、表現意図を丁寧に探ることが肝要です。ただし、直感的には、原宿辺りの雪景色かと想像されます。
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