日常細事2020


kiji

2020.10.17 言葉に関する章(3)
 今回紹介するのは「2015.7.7 文字の成り立ち」と「2015.12.18音を言葉で」までのダイジェスト。 5年前からはじめている「字源」は、6書あるうちの「指示文字」、「仮借(かしゃ)文字」、「転注文字」の3種類の文字は数が少なく、ずいぶん前に紹介し終わった。残る「象形文字」、「形声文字」、「会意文字」は今も掲載が続いている。
 日本独特の「日本語オノマトベ辞典」で紹介しているような、音による表現は上記の6書には含まれない。また6書は「漢字」の文字種を紹介したもので、日本語独特の平仮名(ひらがな)や片仮名(カタカナ)も文章を構成する上で欠かすことのできない文字種だ。そのことは「ある雪の日の外出」を読んでいただければ一目瞭然で、このようにして日本語の表現は漢字や仮名交じりで表現されている。
 日本語には多くの同音異義語がある。よく例に挙げられるのが「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」でこれを変換すると「貴社の記者が汽車で帰社した」となる。これなどはもう古典的な適用例で、元は「ワープロ専用機が開発されていた時代、キヤノンの研究開発者達が使った例文」だといわれている。
 そうした例を待つまでもなく、こうしてパソコンで入力していると「誤変換」は日常茶飯事である。 例えば「しよう」と入力すると「使用、仕様、試用、私用、枝葉、止揚、施用などなど」とゾロゾロと候補が出てきてどう「しよう」もない。これなども同音異義語のほんの一例に過ぎない。新聞などの記事でもこうした単純な変換ミスをみることがままある。
 最近はカタカナひらがな交じり文も多くなった。そこで私が応援する横浜DeNAベイスターズのプレーの1シーンの解説を試みると「セカンドのソトがゴロをキャッチしてショートのヤマトにトス。ヤマトはファーストロペスにナイススロー。4-6-3のダブルプレー」といった訳の分からないような文章を書いても、読む人が読めば分かるというのも時代の流れのせいなのか。野球好きだった正岡子規(「筆任せ」掲載中)が見たらどう思うだろうか。
[言葉に関する章へリンク]。続く
 

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