日常細事2020


kiji

2020.11.20 言葉に関する章(13)
 その年の流行語大賞今回は2014年から引き続き紹介していく。
 この年は2つある。その一つは「ダメよ~ダメダメ」
 あるファミレスでのこと。
 タイタン所属の女性お笑いコンビ(橋本小雪、中野聡子)エレキテレル連合の二人は、
たまたま東村山にあるファミレスにいた。その際、近くのテーブルには、汚いカッコをしたジジイとババァが。そして、そこではひたすらジジイがババァを口説いていた。
 しかし、そのババァは、ジジイが口説いてくるのを気にも留めない様子。
「うーん」
「そうねぇー」
「ダメよー」
 と、のらりくらりと、そのジジイが口説いてくるのをかわしていた。
 その、まるで同じフレーズをひたすら繰り返す人形の様なババァと、それを口説こうと必死になっているジジイのやり取りを見た、エレキテル連合の二人は、「これはネタになるのでは?」と考え、「未亡人朱美ちゃんシリーズ」で中野聡子(30)が扮する「小平市の細貝さん」が「いいじゃないの~」と迫ると、橋本小雪(29)の「朱美ちゃん3号」が「ダメよ~ダメダメ」と返すもの。そこから「ダメよ~ダメダメ」のネタが生まれたのだそうだ。
 これが2014年の「新語・流行語大賞」の年間大賞になり、同時に2014年度ネット流行語大賞銅賞(第3位)。さらにYahoo!検索大賞 お笑い芸人部門を受賞した。受賞したお笑い芸人は"一発屋"になるというジンクスがあり、二人は2015年以降消え去ってしまった。
 もうひとつは「集団的自衛権」。これは「自民党の佐藤正久参院議員はツイッターで、発表会場にいた人から一部の選考委員が「集団的自衛権は ダメよぉダメダメ」と茶化したと聞いたとして「元自衛官としても、安保法制議論に参加した議員としては、この茶化しに怒りを覚える」とした。そして、「選挙戦での利用の可能性も否定できない。その場合、エレキテル連合が『政治利用』されて気の毒だ」と漏らしていた。
 セットで「集団的自衛権」が出てきたわけだが、結局流行語大賞に選ばれた。ところでが当事者と目される当時の安倍首相は受賞席に出ることはなかった。政治ネタはとかく取り扱いが難しい。
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