2020.11.26 言葉に関する章(15)
今回は2017年移行の3年間を紹介する。(出典はWikipedia)
「インスタ映え」とは、「インスタグラムに写真を投稿した際に、見栄えが良く、写真が映える」という意味で、同様に 「フォトジェニック」という言葉も「写真映えする」という意味。日本では「インスタ映え」と、ほぼ同じ意味として使われている。
その「インスタ映え」という言葉が2017年のユーキャン新語・流行語大賞にて年間大賞に選定された。なお、この年間大賞はファッション雑誌『CanCam』の読者モデル3人が受賞している。
この年はもうひとつ選ばれた。「 忖度(そんたく)」という言葉で、これは他人の心情を推し量ること、また、推し量って相手に配慮することである。
「忖」「度」いずれの文字も「はかる」の意味を含む。2017年には政治問題に関連して広く使用され、同年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた。
受賞者は「忖度まんじゅう」を企画した大阪ヘソプロダクション。これには 発表会場で大きな笑いが起きた。
2018年の「新語・流行語大賞」は 「そだねー」で、これは平昌(ぴょんちゃん)オリンピックで日本の女子カーリングチームが試合中「そだねー」「押ささる」「○○かい?」などの北海道方言を多用して戦術を話し合っていたことから「そだねージャパン」という愛称がつけられ、特に「そだねー」は世間でも流行した。受賞者はチーム「ロコ・ソラーレ」。チーム名の由来は「ローカル」と、「常呂っ子」から「ロコ」+イタリア語で太陽を意味する「ソラーレ」。
2019年は 「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。2019年ラグビーワールドカップ2019 日本代表のチームスローガンは「ONE TEAM」。
W杯前の1年間で約240日にも及ぶ強化合宿を行ってきた日本代表。家族よりも長い時間をチームで過ごし、その中で、セレクションから落ちた選手もいた。また代表に選ばれてもジャージに袖を通すことができず、ひたすら水係(ウオーター・ボーイ)に徹した選手もいた。だが、誰1人、文句を言わなかった。自己犠牲とも言える精神が、背番号を背負ってピッチに立つ選手たち。これこそ「ONE TEAM」を体現している。受賞者は、日本列島を熱狂の渦に巻き込んだラグビー日本代表チーム。
こうして見てくると言葉の裏に歴史ありと言うことがよく分かる。
さて、次回はこの稿の最終回2020年コロナ禍の中にあって、どんな言葉がノミネートされているか見てみよう。
[言葉に関する章へリンク]
この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.