2020.11.29 言葉に関する章(16)
今回はこの稿の最終回2020年コロナ禍の中にあって、どんな言葉がノミネートされているか見てみよう。
ユーキャン新語・流行語大賞2020はコロナがらみの新語がノミネートされた中から選ばれると、個人的には考えられるので、次のような候補をまず挙げる。
ステイホーム、3密、ソーシャルディスタンス、テレワーク、新しい生活様式、アベノマスク、クラスター、GoTOキャンペーン、自粛警察、、濃厚接触者、PCR検査など30項目中11種類がコロナ関連のものとなっている。
一応紹介した個々のモノを解説し、最後に私の選んだ1語を発表する。
ステイホーム:できる限り自宅にいるよう促すスローガン。外出自粛要請。新型コロナウイルスが世界的に流行した2020年の春以降聞かれるようになった.
3密:3つの密は、2020年(令和2年)の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大期に総理大臣官邸・厚生労働省が掲げた標語。集団感染防止のために避けるべきとされる密閉・密集・密接を指す。3つの「密」・三つの密とも表記され、一般に3密(さんみつ)と略される。
ソーシャルディスタンス(social distance):感染予防戦略を示す言葉で、「感染拡大を防ぐために物理的な距離をとる」という定義がされている。医学論文を調べると、2006年、効果的な薬もワクチンもない感染症のパンデミックに関する論文に初めて使われている。
テレワーク:「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語。情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。テレワークは働く場所によって、自宅利用型テレワーク(在宅勤務)、モバイルワーク、施設利用型テレワーク(サテライトオフィス勤務など)の3つに分けられる。
新しい生活様式:一言でいうと「新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐための生活指針」のこと。
「マスクを着用する」「距離をあける」といった一人ひとりの対策
「咳エチケット」などの日常生活での対策
「テレワーク」や「時差通勤」といった仕事での対策
の、大きく3つで示されている。
「新しい生活様式」を提言した専門家会議は、早期診断及び治療法の確立により重症化予防の目途が立つ効果的なワクチンができるのどちらかが実現するまでは続けるべきとしている。ワクチン接種は12月初頭にはアメリカで始まる。字数の関係で次号に続く。
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